2013年4月25日木曜日

【シングル】カバドリ Ⅱ

今回はBW期にカバドリ構築として一世を風靡した2種類のカバドリ構築、「らみるーカバドリ」と「ビーンカバドリ」をそれぞれリスペクトした構成の2本立てです。
構成を参考にした構築
らみるーカバドリ(http://d.hatena.ne.jp/ramiru0609/20110522/1306074759) 
ビーンカバドリ(http://d.hatena.ne.jp/knmcwgtb/20120207/1328546341)

まずはらみるーカバドリ構成。
これは以前に紹介したカバドリⅠの延長で、更に構築として練り込みました。



 種族名 性格 持ち物 技1 技2 技3 技4 特性
 カバルドン 腕白 オボンの実 地震 欠伸 ステルスロック 吹き飛ばし 砂起こし
 ドリュウズ 意地っ張り 命の珠 地震 アイアンヘッド 岩雪崩 剣の舞 砂かき
 ラティオス 臆病 拘り眼鏡 流星群 竜の波動 トリック リフレクター 浮遊
 ハッサム 勇敢 オッカの実 バレットパンチ 蜻蛉返り 羽休め 寝言 テクニシャン
 キノガッサ 意地っ張り 気合の襷 マッハパンチ タネマシンガン ストーンエッジ キノコの胞子 テクニシャン
 スイクン 臆病 カゴのみ ハイドロポンプ 冷凍ビーム 瞑想 眠る プレッシャー


◯個別詳細

■カバルドン@オボンのみ
性格 :わんぱく
実数値:212-132-162-*-118-67
技  :じしん/あくび/ステルスロック/ふきとばし

以前ゴツゴツメット持ちだったものを対マンムー、パルシェンなどに対する脆弱性からオボン型に変更。
これによりゴツゴツメットよりも全体の動きを上手く調節する動きがしやすくなっています。
しかし、以前のカバルドンでゴツメダメを稼いでドリュウズやラティオスの突破圏内に入れる立ち回りはできません。


■ドリュウズ@いのちのたま
性格 :いじっぱり
実数値:185-205-94-*-85-127
技  :じしん/アイアンヘッド/いわなだれ/つるぎのまい

HPを削り、必要なASを確保した残りは全てBに振りました。Sは砂天候でS169スカーフガブリアス抜きです。
以前から地面ジュエルやヨプとの比較に晒されてきた珠ドリュウズですが、私が珠ドリュウズにここまで拘るのには理由があります。それを端的に言えば「総合的火力の保持」に尽きます。対受けループや対ローブシン+スイクンを想定すれば自ずと地面ジュエルとの比較が出来るように、珠なら全抜き耐性が整い易いのとサイクル戦でも火力を維持できることも大きな利点です。
具体的な対グライオンのシミュレートは
レンツカさんのブログ(http://d.hatena.ne.jp/o500220204/20130423/1366716984#seemore)を参照してください。
上記のリンクから導き出されたBW2環境用理想グライオンH168B150をダメージ161~191(95.8%~113.6%) 乱数1発(81.3%)で落とせることになります。


■ラティオス@こだわりメガネ
性格 :おくびょう
実数値:155-*-100-182-131-178
技  :りゅうせいぐん/りゅうのはどう/トリック/リフレクター

眼鏡ラティオスとしての運用とドリュウズ展開の起点作りを技スペース1:1で構成。これはバンギラス+ローブシンorキノガッサなどのテンプレ選出に対しバンギラスを誘いながらトリックからのリフレクターでラティオスを落としながらドリュウズを展開し、そのままマッハパンチを耐えながら全抜きを図る立ち回りが可能となりました。相手のバンギラス選出が濃厚なバンギブシンやバンギガッサ構成にはガッサラティドリュやラティハッサムドリュ選出で対応します。
これは珠ドリュウズ展開を試みるラティオスの型としては最も理想的な構成だと思っています。


■ハッサム@オッカのみ
性格 :ゆうかん
実数値:175-179-121-*-121-63
技  :バレットパンチ/とんぼがえり/はねやすめ/ねごと

以前のダブルアタック型から変更し、くろもちさんの調整(http://curogomamoti.blog.fc2.com/blog-entry-52.html)を採用しました。
キノガッサが襷個体であるため対ノオースタンなどにまだ脆弱性が残り、羽休めを採用しなければユキノオーの吹雪とガブリアスの鮫肌ダメージ、それの積み重ねで直ぐにガブリアスの逆鱗圏内に入ってしまうため羽休めの採用と耐久を上げたくろもちさんのハッサムが非情に良い回答だと考えました。また、羽休めは対マンムー入り雨でもサイクル延長を図る手段の一つであるため、らみるーカバドリ型ではこれが最も有用性の高いハッサムでしょう。しかし、対ポイズンヒールキノガッサでは先に身代わりされてしまうと気合パンチを通してしまい対キノガッサ全体でやや対応力が落ちた形となります。そこで、対マンムー入り雨の対応力としても有効な後述のスイクンが決まります。


■キノガッサ@きあいのタスキ
性格 :いじっぱり
実数値:135-200-101-*-80-122
技  :マッハパンチ/タネマシンガン/ストーンエッジ/キノコのほうし

ドリュウズメインなカバドリであるのと、カバドリのガッサは選出択ばかりが生じてポイヒガッサは安定した選出機会が限られています。そのためテクニシャン襷ガッサを採用することで一部の選出択を潰し、スピーディーに詰める動きとストッパー、グライオンやスイクンを落とす立ち回りが出来るようになります。
ストーンエッジについては、ボルトロスを確定で落とせて後続のガブリアスに隙を見せないという利点とらみるーカバドリ構成によく選出されるウルガモスを無理やり突破して大きなアドを稼ぐなどの利点があり、これは相手の裏をかく戦術として有効です。このキノガッサはバンギ入りの構築などに初手から選出します。


■スイクン@カゴのみ
性格 :おくびょう
実数値:189-*-135-131-135-148
技  :ハイドロポンプ/れいとうビーム/めいそう/ねむる

今までのらみるーカバドリ構成では今ひとつ回答を煮詰め切れなかったマンムー入り雨に対する手段として臆病の採用に踏み切りました。
マンムー入り雨にはラティハッサムスイクン選出で問題ないでしょう。C+1の冷凍ビーム×2発+ハッサムのバレットパンチで4振りキングドラが落とせます。
Sはマンムーやカイリューなどの最速S145からギャラドスのS146、腕白グライオンのS147をまとめて抜けるラインを確保。バンギラス入りの構築には既にいくつも回答が存在するのと、ガッサがウルガモス耐性を持ったことでCを減らす余裕が出来たことが大きいかと思います。それとハッサムのダブルアタック不採用で万一ガッサに気合パンチを通されても上から冷凍ビームで落とせるSの速いスイクンは重宝します。




次にビーンカバドリ構成です。らみるーカバドリで難易度の高めな対マンムー入り雨やノオースタンに対する直接的な回答としてキノガッサをバシャーモに変更して以来この構成を煮詰めてきました。



 種族名 性格 持ち物 技1 技2 技3 技4 特性
 カバルドン 腕白 ゴツゴツメット 地震 欠伸 ステルスロック 吹き飛ばし 砂起こし
 ドリュウズ 意地っ張り 命の珠 地震 アイアンヘッド 岩雪崩 剣の舞 砂かき
 ラティオス 臆病 拘り眼鏡 流星群 竜の波動 トリック リフレクター 浮遊
 ハッサム 勇敢 オッカの実 バレットパンチ 蜻蛉返り ダブルアタック 寝言 テクニシャン
 バシャーモ 陽気 格闘ジュエル 飛び膝蹴り ストーンエッジ 剣の舞 守る 加速
 スイクン 呑気 オボンの実 ハイドロポンプ 冷凍ビーム 神速 絶対零度 プレッシャー


◯個別詳細

■カバルドン@ゴツゴツメット
性格 :わんぱく
実数値:215-132-158-*-119-67
技  :じしん/あくび/ステルスロック/ふきとばし

キノガッサをバシャーモにしたことで若干ギャラドスに隙が出来るためラティオスで逆鱗を誘いながらラティオスの竜の波動やドリュウズの岩雪崩圏内に入れるためにカバドリⅠでの扱い方を踏襲しゴツゴツメットカバルドンを採用しました。
このカバルドンは上記のオボンカバルドンと違い、積極的に後出して定数ダメージを稼ぐ「攻めるカバルドン」です。このカバルドンに攻撃したローブシンは直ぐにラティオスの竜の波動圏内にまで入ります。そういった点でゴツゴツメットはかなり評価しています。


■ドリュウズ@いのちのたま
性格 :いじっぱり
実数値:185-205-94-*-85-127
技  :じしん/アイアンヘッド/いわなだれ/つるぎのまい

キノガッサをバシャーモにしたからと言ってドリュウズの動きに大きな変化は無いため上記のらみるーカバドリ構成と変更点はなし。
解説は上記を参照してください。


■ラティオス@こだわりメガネ
性格 :おくびょう
実数値:155-*-100-182-131-178
技  :りゅうせいぐん/りゅうのはどう/トリック/リフレクター

これも同じ理由で変更点はなし。しかしこのラティオスの動き方は変わってきます。
マンムー入り雨PTなどに対し、ラティオスでトリックして氷柱針を固定して後続バシャーモ展開で綺麗な回答を得られます。


■ハッサム@オッカのみ
性格 :ゆうかん
実数値:169-198-120-*-111-63
技  :バレットパンチ/とんぼがえり/ダブルアタック/ねごと

カバドリⅠ:修正版で採用したハッサムの最遅型です。
最遅にする利点は、S64以上のカバルドンの欠伸ループを後攻蜻蛉で切れるのと耐久の低めなローブシンを後攻蜻蛉+ラティオスの竜の波動で落とす立ち回りが可能となるためです。
耐久調整はラティオスの眼鏡流星群1.5発を乱数1つ切って耐え調整で、A198でもH155B104ガッサの身代わりは確定破壊出来るためオッカの場合はこの調整が理想でしょう。
スイクンを含め、このPTは全体がガッサに対して甘い構成であるため気合パンチを打たせないためにダブルアタック型を採用する必要があります。


■バシャーモ@かくとうジュエル
性格 :ようき
実数値:155-172-90-*-91-145
技  :とびひざげり/ストーンエッジ/つるぎのまい/まもる

カバドリだけでは難しい対雨や対ノオースタンなどに対応すべく採用した2匹目の超火力ソース。
このバシャーモの存在でらみるーカバドリでは難しかったマンムー入り雨やニョロゲロゲ霊トルネなどの構成にかなり強くなりました。
またバシャーモがいると相手のカイリュー選出が増えるためゴツメカバルドンがより活きてきます。攻撃範囲の観点からフレアドライブやブレイブバードは採用せずストーンエッジで相性を取っていくことにしています。


■スイクン@オボンのみ
性格 :のんき
実数値:191-97-148-142-136-108
技  :ハイドロポンプ/れいとうビーム/しんそく/ぜったいれいど

バシャーモ採用で見かけ上ウルガモスに対しての選出圧力があり、ウルガモスは全体のダメージレースで突破出来る見込みがあるため水ジュエルをオボンに替えて対スカーフガブリアス性能を上げました。これでノオースタンやグッドスタッフなどに対してかなり有利に立ち回れます。
Sは控えめ瞑想スイクンまでを意識して108。スイクンにスイクンを投げて零度で処理する流れではこのSで問題ないでしょう。
ビーンカバドリではガッサ不採用なため対ヌオーにはほとんど回答が無い状態に近く絶対零度は必須です。そして交代際の絶対零度は現在の火力本位な環境では相手の勝ち筋プランを崩すのに最も有効な戦法だと考えています。




長くなりましたが以上になります。