2016年4月23日土曜日

【シングル】単体考察アイディア集

本腰を入れてポケモン出来ないので、最近思いついたアイディアを公開



ガルーラ@ガルーラナイト/肝っ玉→親子愛
意地っ張り203(180)-194(252)-120-72-120-130(76)※メガ後、6V必須
ノーマル枠(空元気、恩返し、捨て身タックルから選択)/炎のパンチ/グロウパンチ又は蹴手繰り/凍える風
・凍風×2で通常の4振りガブリアスが94%撃破
・親子愛凍風で-2S169スカーフガブリアス抜き≒-1S189メガボーマンダ抜き≒非メガ状態凍風で非メガゲンガー抜き

昔懐かしの203ガルーラ調整を6V個体で使うと意外な副産物的使用法が発見できた
従来のガルーラは冷凍パンチで鉢巻ガブリアスと11交換を狙うに留まり、不意打ち又は猫騙しの所持が必須であった
しかしこの構成は凍える風により自力でS操作して2ターン目に相手のガブリアスやボーマンダ、ゲンガーなどの上から殴ることを目的とした対面性能特化型
そうすることで不意打ちの依存度を下げて不意や猫騙しの枠を氷枠(対ガブリアス枠)に圧縮出来たため、範囲を最大限に拡大出来た
炎のパンチはギルガルド、クチート、ナットレイ、ゲンガー打点などを意識
ノーマル枠は空元気にすれば構築によってファイアローやスイクン、ボルトロスに後出しが効いたり、相手のガルゲン同時選出意識で非メガ状態でゲンガーに凍風を撃ってから空元気でゲンガーを道連れされるより先に一方的に処理することも可能で、その他の恩返しはカバルドン意識、捨て身タックルはクレセリア意識と言ったところ
グロウパンチは凍える風を受けて引いてきた相手を崩す技であり、ヒードランやバンギラスなどへの打点でもある
またS130は現環境に存在する耐久振りガルーラの中ではかなり速い部類の調整であるため、それらの上から蹴手繰りでミラー対応することも可能

このガルーラは対面性能特化なので、これをクレセリアの三日月の舞で使い回せればバシャーモ対策枠と兼ねながらアドバンテージを稼げるのではないかと
親子愛凍える風を採用しているため、後続に身代わりキノガッサやバトン展開用ドーブルなどを置いても面白い





ガブリアス@ゴツゴツメット/鮫肌
陽気203(156)-162(92)-116(4)-*-106(4)-169(252)
逆鱗/地震/剣の舞/自由枠(ステルスロック、岩石封じ、炎の牙など)
・通常の4振りガブリアスをギリギリ狙って調整された技を耐える振り方
→つまり、意地ガルの捨て身も秘密不意も冷パン1発分も無邪気ガルの冷ビも耐える
・逆鱗+ゴツメ×2+鮫肌×2で197-130メガガルーラを94%で突破
→つまり、現在のメジャーなガルーラの殆どを11対面処理可能

近頃ガブリアスの耐久振りが盛んなようなので、少し前に考えた調整を考察し直した
183-200(252)-132(132)-*-105-138(124)のスカーフ型や、183-166(124)-132(132)-90-105-169(252)の鉢巻型の考え方を応用し、剣の舞展開で崩しに回らせたり、ガルーラに受け出しする立ち回りも視野に入れたり、自力でステロ展開するなど立ち回りの拡張性を意識した
これをスタートにして積み展開構築を考えるのも面白いかもしれない





カバルドン@弱点保険/砂起こし
意地っ張り215(252)-146(4)-138-*-124(252)-67
地震/ストーンエッジ/欠伸/ステルスロック
・C125スイクンの熱湯×2を85%の高乱数耐え
・207-183スイクンを弱保発動後の地震×2と砂ダメ×2で98%の高乱数撃破
・C155珠ゲッコウガの冷凍ビーム確定耐え
・149-105ゲッコウガを弱保発動後の地震で確定撃破
・184-132ボルトロスを弱保発動後のストーンエッジ+砂ダメで80%の高乱数撃破

草を除いて、従来なら不利対面となり初手に置き辛かった展開補助用カバルドンの難点を幾つか克服しようと試みた
弱保発動が前提となるため、スイクンが初手で瞑想してきたりゲッコウガが悪の波動で様子見してきたりすればコンセプト通りの動きは出来ないため、たられば展開が多いポケモンではあるが、取り敢えず初手に置きたいときはこんなカバルドンを使ってみては如何だろうか

2016年4月7日木曜日

【シングル】今注目しているポケモン

インスピレーションが湧きすぎているので一旦頭の中を空っぽにするため今考えていたことを晒し切ることにした。




■ガルーラ@ナイト/肝っ玉→親子愛
203(180)-194(252)-130(76)-72-120-120
捨て身タックル/地震/不意打ち/グロウパンチ

■クレセリア@ゴツメ/浮遊
221(204)-67-188(244)-95-150-113(60)
凍える風/月の光/トリックルーム/三日月の舞

■ニンフィア@拘り眼鏡/フェアリースキン
201(244)-63-85-178(252)-150-82(12)
ハイパーボイス/破壊光線/シャドーボール/いびき

■ゲンガー@気合の襷/浮遊
135-63-81(4)-182(252)-95-178(252)
シャドーボール/凍える風/鬼火/道連れ

■サザンドラ@拘りスカーフ/浮遊
167-99-110-194(252)-111(4)-150(252)
流星群/悪の波動/大地の力/寝言

■霊獣ランドロス@拘り鉢巻/威嚇
165(4)-197(252)-110-112-100-157(252)
地震/ストーンエッジ/馬鹿力/大爆発

陽気ASガルーラと交代先のゲンガーをケア出来れば対鉢巻ガブ相打ち調整の203ガルーラが活きるのではないかと考えトリパ主体に構想を練った。
ゲンガーはガルーラやガブリアスのストッパーであり、サザンドラは高速ATやゲンガー意識のスカーフ寝言型。霊獣ランドロスは威嚇を撒いてクレセリアの受けを円滑にしつつ陽気AS以外のガルーラを対面処理する。






■テラキオン@命の珠/正義の心
169(20)-181(252)-111(4)-82-112(12)-171(220)
インファイト/ストーンエッジ/地震/剣の舞

ガルクレセベースの構築のクレセリアさえ何かしらで落としてしまえばこのポケモンの一貫が強いことに気付いた。
前記事の解決手法に組み込めば、更に有利に立ち回れる可能性が高い。
このポケモンを採用することによってガルクレセベースのガルーラを陽気AS以外にすることも視野に入りやすい。






■フワライド@弱点保険/軽業
225-76-89(196)-110-116(252)-108(60)
催眠術/小さくなる/バトンタッチ/道連れ

■ガブリアス@拘りスカーフ/鮫肌
183-182(252)-115-90-106(4)-169(252)
逆鱗/地震/ダブルチョップ/ストーンエッジ

■ゲンガー@ナイト/浮遊→影踏み
135-63-101(4)-222(252)-115-200(252)
祟り目/気合玉/催眠術/身代わり

陽気ASスカーフガブリアスをA+2、CSメガゲンガーをC+2にすれば厨パのようなドラゴンの一貫が強い構築は一気に崩れるだろうと考案。
フワライド自体は後攻催眠からメガゲンガーに繋ぐ例のバレルゲンガーの動きも再現可能であり、バトンタッチが成功した後などは道連れで1:1交換することによってリソースを無駄なく扱える。

2016年4月6日水曜日

【シングル】ガルクレセドラン -コットンエルフ応用編-



簡易紹介

Garchomp @ Choice Band
Ability: Rough Skin
Level: 50
EVs: 252 Atk / 4 Def / 252 Spe
Jolly Nature
- Outrage
- Earthquake
- Dual Chop
- Stone Edge

Kangaskhan @ Kangaskhanite
Ability: Scrappy
Level: 50
Happiness: 0
EVs: 252 Atk / 4 SpD / 252 Spe
Jolly Nature
- Fake Out
- Double-Edge
- Giga Impact
- Crunch

Cresselia @ Rocky Helmet
Ability: Levitate
Level: 50
EVs: 204 HP / 244 Def / 60 Spe
Bold Nature
- Psyshock
- Icy Wind
- Calm Mind
- Moonlight

Heatran @ Assault Vest
Ability: Flash Fire
Level: 50
EVs: 252 HP / 252 SpD / 4 Spe
Calm Nature
IVs: 0 Atk
- Magma Storm
- Lava Plume
- Flash Cannon
- Earth Power

Whimsicott @ Leftovers
Ability: Prankster
Level: 50
EVs: 12 HP / 252 Def / 244 SpD
Bold Nature
IVs: 0 Atk
- Leech Seed
- Grass Whistle
- Cotton Guard
- Substitute

Gengar-Mega @ Gengarite
Ability: Levitate
Level: 50
EVs: 4 Def / 252 SpA / 252 Spe
Timid Nature
- Hex
- Focus Blast
- Hypnosis
- Substitute


ガルガブクレセは前記事を応用し、その記事が公開された後で相手が瞑想スイクンやゲンガー選出を多用してきている統計結果からクレセリアの型を瞑想ショック型に変更。
そしてエルフドランは先程の記事から草笛型を採用して後続にCS催眠祟り目メガゲンガー置いた。
PT全体的にバンギラスなどが重たいためゲンガーは気合玉を採用。

【シングル】単体考察 -コットンエルフのすゝめ-



コットンガードによって1ターンで先制B+2.5、その次のターンでB+4.0まで一気に耐久ランク補正を上げられる。
現在主流である秘密の力をメインにした火力の無いガルーラや大多数のガブリアスなどを対面から起点に出来、相手の選出によってはその時点で勝利が確定するほどのループに嵌められる性能が魅力。
ガルーラやガブリアスで怖いのは両刀ガルーラの冷凍Bや文字、ガブリアスへの交代際の毒突きや毒々くらいだろう。それ以外の環境メジャー級の型にはほぼ対応出来る。

参考資料:大根のひとりごと「エルフーンvsメガガルーラ」

エルフーン@食べ残し/悪戯心
図太い/145(76)-64-150(252)-97-118(180)-136
身代わり/宿り木のタネ/コットンガード/選択枠

選択枠候補
1 悩みの種
多くの特性依存なメガシンカポケモンへ有効であり、メガガルーラの親子愛を不眠に変えて身代わり破壊しか出来なくしてやどみが戦術を通したり、メガゲンガーの影踏みを不眠に変えてエルフーンの脱出を図ることも可能。また特性が不眠になることから、瞑想スイクンなどの眠るで回復してくるポケモンを眠れなくして実質的な回復阻止が可能となる。
その他はメガクチートの力持ちを消して耐え切ったり、メガボーマンダやメガサーナイト、ニンフィアなどのスキンを消してノーマル技に戻せば後続のゲンガーなどのゴーストタイプに交代しやすくなるなど、戦況によって幅広い応用が可能である。

2 挑発
先程の悩みの種の回復阻止効果の上位互換。他にはメガゲンガーの滅びの歌や相手の挑発などに向かって先に当てると、本来起点に出来なかったり突破出来なかったポケモンも突破出来るようになる。具体的にはラッキーやクレセリア、カバルドンなどの再生技を使うポケモンも視野に入る。そして先制挑発であるため、バトンギミックなどへも非常に強い動きが出来る。

3 アンコール
自分で起点を作る技その1。相手が積み技などの補助技を選んだ時にアンコールで縛ればエルフーンの起点にも、後続の起点にもなりXY時代から使い古されてきた技である。
ただし、エルフーンのアンコールは読まれやすいため相手と交代か読みかの択ゲーを強いられて現在は安定しない。

4 威張る
自分で起点を作る技その2。問答無用のいばやどみが戦術。どうせ物理が起点対象なら特殊は威張ってしまえば手っ取り早いという暴論。

5 草笛
自分で起点を作る技その3。これはサイクル戦意識での採用になりやすい。エルフーンを見て相手が引く時に草笛を当てれば後続の祟り目メガゲンガーとの相性は抜群だろう。

6 甘える
対物理特化用。コットンで上がり切ってもまだ耐えないならば相手のランクを下げれば良い。コットン+甘えるエルフーンを突破できる物理ポケモンは果たして存在するのか。

7 ムーンフォース
エルフーンミラーやキノガッサ意識。後出しされるポケモンには通りにくいことが多く、ほぼほぼピンポイント活用となるだろう。今後エルフーンが増えればムーンフォース採用型も増えると見込まれる。


エルフーンと相性の良い組み合わせ

1 ヒードラン@突撃チョッキ/HD/マグマストーム/噴煙/ラスターカノン/大地の力 ←C217メガサーナイトのハイパーボイス+気合玉(目覚めるパワー地面)×2耐え
タイプ相性が完璧。マグマストーム+大地の力でファイアローにも十分相手出来るため難しいのはバシャーモとボーマンダ、マンムーくらいか。

2 オニゴーリ@ナイト/HD/零度/いびき/眠る/身代わり
エルフーンで厳しいボーマンダ+マンムーの並びとヤミラミやピクシーなどを総じて解決可能。エルフーンの宿り木が残っている状態ならば余計に身代わりの試行回数を稼げる。

3 ゲンガー@ナイト/HBS/祟り目/ヘドロ爆弾/催眠術/身代わり
草笛エルフーンと組ませると非常に強い動きが可能。またエルフーンで苦手なボーマンダ、マンムー、ヤミラミ、ピクシーへの回答にもなり得る。

4 リザードン@ナイトY/CS/火炎放射/オーバーヒート/ソーラービーム/目覚めるパワー地面
どちらかと言えば此方メインの構築になるだろう。メガリザードンYの苦手とする物理全般をエルフーンで対応する。

5 ラッキー@輝石/HB/地球投げ/歌う/スキルスワップ/卵産み
メガサーナイトなどのハイボフェアリーやウルガモスなどの特殊全般、マンムーなども相手にできる。

6 スイクン@カゴのみ/HBs/熱湯/凍える風/瞑想/眠る
エルフーンが苦手とするボーマンダ+マンムーなどの解決策になり、且つスタン選出としても汎用性が高い。

【シングル】バンドリ+リザエルフ軸



簡易紹介

Tyranitar @ Choice Scarf
Ability: Sand Stream
Level: 50
EVs: 252 Atk / 4 Def / 252 Spe
Jolly Nature
- Stone Edge
- Crunch
- Superpower
- Ice Punch

Excadrill @ Life Orb
Ability: Sand Rush
Level: 50
EVs: 252 Atk / 4 Def / 252 Spe
Jolly Nature
- Earthquake
- Iron Head
- Rock Tomb
- Substitute

Charizard-Mega-Y @ Charizardite Y
Ability: Solar Power
Level: 50
EVs: 248 SpA / 8 SpD / 252 Spe
Timid Nature
IVs: 0 Atk
- Overheat
- Flamethrower
- Solar Beam
- Hidden Power [Ground]

Cresselia (F) @ Rocky Helmet
Ability: Levitate
Level: 50
EVs: 204 HP / 244 Def / 60 Spe
Bold Nature
IVs: 0 Atk
- Psyshock
- Icy Wind
- Calm Mind
- Moonlight

Whimsicott @ Sitrus Berry
Ability: Prankster
Level: 50
EVs: 236 HP / 212 Def / 60 SpD
Relaxed Nature
IVs: 0 Spe
- Moonblast
- U-turn
- Encore
- Grass Whistle

Gengar-Mega @ Gengarite
Ability: Levitate
Level: 50
EVs: 188 HP / 116 Def / 4 SpA / 4 SpD / 196 Spe
Timid Nature
IVs: 0 Atk
- Hex
- Sludge Bomb
- Hypnosis
- Substitute



近頃コットンエルフ軸で草笛を採用しメガゲンガーに繋ぐ動きを考察していた時にしばいぬ氏の構築を見て発案。
エルフーンの対面操作力の強さに着目し、すなかきドリのメガ無し選出でも十分機能するのではと考えた。すなかきドリュウズの展開に成功し、基本的に身代わりを張れれば数値受け以外のポケモンは突破可能であることが決め手となった。
また、元ネタの構築でいささかハイボフェアリー系統が重たい問題も、メガゲンガーの採用と地面枠をドリュウズにすることで解決を図り、バンドリへも自陣のドリュウズでタダ乗りを狙えるようにした。
スイクンの解決手法も(恐らく元ネタでも採用されているだろうが)瞑想ショッククレセリアとし、前記事のHBsクレセリアのアイディアを踏襲し凍風採用してガルガブやマンダマンムーに隙を見せない構成とした。
エルフーンは最遅とし、より後攻蜻蛉の機能を高めて草笛採用により催眠ゲンガーとのコンボも意識した。

ポケモンを積極的にプレイする時間の無い現在に限って、風呂上がりにエッジの効いた閃きが多くなるのは何故だろうか((

2016年4月2日土曜日

【シングル】ガルクレセサザン




◇概要

■化身ボルトロス@カムラのみ/悪戯心
臆病/172(140)-108-92(16)-158(100)-100-179(252)
10万ボルト/目覚めるパワー氷/悪巧み/身代わり

■ガブリアス@拘り鉢巻/鮫肌
陽気/183-182(252)-116(4)-90-105-169(252)
逆鱗/地震/ダブルチョップ/ストーンエッジ

■ガルーラ@ガルーラナイト/肝っ玉→親子愛
陽気/180-177(252)-120-72-121(4)-167(252)
猫騙し/捨て身タックル/ギガインパクト/嚙み砕く

■クレセリア@ゴツゴツメット/浮遊
図太い/221(204)-67-188(244)-95-150-113(60)
凍える風/毒々/月の光/身代わり

■サザンドラ@拘りスカーフ/浮遊
控え目/167-99-110-177(252)-111(4)-165(252)
流星群/悪の波動/大地の力/寝言

■バシャーモ@命の珠/加速
無邪気/155-172(252)-90-131(4)-81-145(252)
飛び膝蹴り/フレアドライブ/目覚めるパワー氷/守る


現在、俗に"厨パ"と呼ばれる構築とガルクレセベースの構築が主流であることは誰もが認識していることだろう。
そしてコンセプト的には厨パよりもガルクレセベースの方が一般的にリカバリーのしやすさからリスクが若干少ないため有利とされる。
そこでガルクレセベースでミラーを意識出来ればシングル環境で最も勝てる構築になるのではと考え、ガルクレセベースでミラーを強く意識した構築を組むことにした。



◇個別解説(採用順)


■ガルーラ
ガルーラミラー意識と意地鉢巻ガブリアス、眼鏡サザンドラなどを意識し、最速のAS型とした。そして近頃はABガルーラなどB耐久を上げて陽気ASの猫捨て身を耐えながら返しの蹴手繰りで処理を狙う型などが考案され浸透してきている。そのため現在ではミラー意識のガルーラは最速ASでの猫捨て身だけでは不十分である。そこで猫捨て身よりも対ガルーラへの被ダメが期待される蹴手繰り、それよりも大きな被ダメを与えられ、捨て身と合わせてHBクレセリアが8割程度の乱数で突破出来るギガインパクトを採用することにした。
これにより、ガルクレセミラーなどで頻発する先発ガルーラミラー対面で初手猫騙しからの動きをガルーラが如何なる型であっても数ターン先までシミュレートで詰めることが出来た。
ではそのシミュレートを解説しよう。
CASE1-1-1
TURN1 ガルーラ:OPガルーラ
ガルーラ先手での猫騙しがOPガルーラに入る(ここで猫騙しが3割程度入らなければCASE1-2-1へ)

TURN2 ガルーラ:OPガルーラ
OPガルーラはOPクレセリア引き、そのターンガルーラは捨て身安定、OPクレセリアに4割程度の被ダメ

TURN3 ガルーラ:OPクレセリア
ガルーラギガインパクト、8割程度の乱数でOPクレセリアを撃破、ガルーラ生存

TURN4 ガルーラ:OPガルーラ∨OPガブリアス(CASE1-1-2)
ガルーラ反動ターン、ここでOPガルーラが出てきたとしてもTURN1で突っ張ったことから凡そ陽気AS猫型かAB蹴手繰り型の何れかである。現在の環境ではグロウを持つガルーラがこの場に存在する可能性は極めて低い。仮にグロウを打たれたとしても次ターンでの回答が用意されている。一先ず、ここでガルーラがダウン。

TURN5 ガブリアス:OPガルーラ
相手のクレセリアを撃破していることから陽気AS鉢巻ガブリアスの逆鱗が一貫し、こちらの後続にクレセリアやサザンドラが無傷で残っているためほぼ勝ちが決まる。仮に相手のPTにニンフィアやマリルリなどが存在しても一旦猫で削れた陽気ASのOPガルーラには鉢巻地震で98%撃破可能なことから対応は可能。

CASE1-1-2
TURN4 ガルーラ:OPガブリアス
ガルーラ反動ターン。OPガブリアスは剣舞又は逆鱗(逆鱗ならばTURN6へジャンプ)

TURN5 ガルーラ:OPガブリアス
ガルーラはギガインパクトを選択し、ガブリアスの先攻逆鱗を貰ってダウン。

TURN6 クレセリア:OPガブリアス
クレセリア凍風選択、ガブリアスは逆鱗継続。

TURN7 クレセリア:OPガブリアス
クレセリア凍風選択、先程の凍風でガブリアスのSを落としているため先攻凍風でゴツメダメと合わせてOPガブリアスを撃破。

TURN8 クレセリア:OPガルーラ
クレセリア凍風選択、OPガルーラ捨て身などでクレセリア撃破。

TURN9 ガブリアス:OPガルーラ
陽気AS鉢巻ガブリアスと、少なくとも陽気ASガルーラの親子愛猫騙しが入ったガルーラは逆鱗で撃破可能。仮にTURN8でグロウで積まれた後でクレセリアが逆鱗されたとしても、+2A194親子愛不意ではASガブリアスを急所無しで突破は不可。よってここで勝利。

CASE1-2-1
TURN2 ガルーラ:OPガルーラ
TURN1での猫騙し被ダメが2.5割以下であるならばそのガルーラはABガルーラの可能性が高い。よってこのターンに突っ張って蹴手繰りを選択すると考えられる。そのためギガインパクトでABガルーラを撃破。

TURN3 ガルーラ:OPガブリアス
ガルーラ反動ターン。OPガブリアスは剣舞又は逆鱗。ここでCASE1-1-2TURN6-7の処理手順を経て、相手ラス1クレセリアミラー対面など。


TURN7 クレセリア:OPクレセリア
OPクレセリアが完全なHBクレセリアであることが大多数であり、且つここでクレセリアの被ダメは7割以下である(A182剣舞逆鱗の被ダメは59.7%~70.6%)ため先に身代わりを張れる。OPクレセリアがHBゴツメのテンプレならばここでの勝ち筋は毒々のみ。それを身代わりで毒々を回避。

TURN8 クレセリア:OPクレセリア
クレセリア毒々選択。OPクレセリアは身代わり破壊不可。よってここで勝利。

CASE2-1-1
TURN1 ガルーラ:OPガルーラ
ガルーラ猫騙し選択。OPガルーラの猫騙しが先攻でガルーラに被ダメ。

TURN2 ガルーラ:OPガルーラ
ガルーラはクレセリア引き。OPガルーラは凡そ捨て身のみ。クレセリア4割程度の被ダメ、OPガルーラは残りHP最高89。

TURN3 クレセリア:OPガルーラ
クレセリア月光で回復、OPガルーラはOPクレセリア引き。

TURN4 クレセリア:OPクレセリア
ここでCASE1-2-1TURN7のクレセリアが身代わり毒凍風を用意したロック状態が完成し、相手の選出がガルガブクレセならばここで勝利。

CASE3-1-1
TURN1 ガルーラ:OPガルーラ
OPガルーラがOPクレセリアへ即引き。ガルーラゴツメで被ダメ60。

TURN2 ガルーラ:OPクレセリア
OPクレセリアの状態異常を加味して一旦嚙み砕くを選択し、相手に月光を使わせる。ガルーラ被ダメ120程度。

TURN3 ガルーラ:OPクレセリア
OPクレセリアの月光のターンでガルーラをクレセリア引き。その後CASE1-2-1TURN7と類似局面に入り、同様にロック状態が完成しここで勝利とする。

以上のように、ガルガブクレセミラー選出で理論的に高い勝率を望めるように構築している。
実際はOPゲンガーやOPサザンドラなどを加味すればこの選出で不利を取る局面も存在するため、ガルガブバシャやガルガブサザン、ガルクレセサザンなどの選出で対応していく選出択も存在する。


■クレセリア
凍える風でS169最速ガブリアス抜きのS113を確保し、残りで最もB耐久が硬くなる配分とした。そうすることでガルガブなどへ一旦凍える風して上から回復してゴツメダメと毒ダメ、ガブリアスの場合はゴツメダメ+凍える風×2で撃破することが可能。そしてほぼHBであることから陽気AS鉢巻ガブリアスの逆鱗を高乱数で2発耐える。そのためこのクレセリアに引くだけで相手のガブリアスの型の判別と処理法が確定するのも利点だろう。
また、ガルクレセベースのミラー戦でクレセリアミラー対面が多発することから、若干上げたSを活用して身代わりを投入した。それにより相手のテンプレ毒クレセリアを起点としながら勝ち筋を創出することに成功している。
このクレセリアは同様にカバルドンやポリゴン2、ラッキーなどの高耐久受けポケモンにも有効であるのと、毒月光でバシャーモなどの格闘へ最低限の遂行性能も持ち合わせている。

■ガブリアス
先述のシミュレートにて、最も適したガブリアスが陽気AS鉢巻型のみであったため自動的に採用された。陽気ASガルーラや意地鉢巻ガブリアス、眼鏡サザンドラなどへ上から鉢巻逆鱗を一貫させられる。
サブウェポンの枠はガブリアスミラー対面での襷考慮で同速に勝てば大きなアドバンテージになったり低耐久の襷ポケモン、身代わり毒ボルトなどへの回答になり得るダブルチョップを採用し、残りはタイプ的にも火力的にも一貫性が高く飛行タイプに大ダメージを狙えるストーンエッジを採用。
また4振りはガルーラのA+2不意を耐える前提なのでB振りとした。

■サザンドラ
最速メガフーディンを抜けて、且つメガゲンガーを含めて悪波で高乱数1発にでき、HBクレセリアへ悪波で確定2発圏を維持出来る控え目スカーフ型とした。また寝言はOPゲンガーと対面したクレセリアやガルーラ、ガブリアスからの引き先として催眠命中を考慮している。大地の力は竜、悪の2枠で半減される鋼フェアリーなどへの打点の確保と対ルカリオなどを意識した。
流星群でゲッコウガやバシャーモなどの低耐久高速ATを上から倒せるのもスカーフのメリットであろう。

■バシャーモ
以上の4匹がこの構築のベースであるが、このベースのみではマンダマンムーやバンドリマンダなどへの回答が薄いため、珠ASめざ氷型で採用した。ASでも膝やフレドラが当たったボーマンダにはめざ氷で撃破可能なため、ポリゴン2やゲンガーなどを出来るだけ1発処理で間に合わせるラインの確保を優先した。

■化身ボルトロス
ガルクレセであるため毒ボルトやクレッフィ、コットンエルフ、レパルダスなどの悪戯心系統の回答が不十分であり、スカーフガブリアスが止まりにくい構成であるため172テンプレ調整の悪巧み身代わりカムラ型とした。
悪巧みによってこの構築で数少ない積み技を利用した崩しにも使える。


この構築の弱点はマリルリに腹太鼓されると厳しい点。しかし対応策はあり、腹太鼓されるターンにバシャなどで突っ張って被ダメを稼いだりすれば次のガルーラの猫騙しやサザンドラの大地、クレセリアのゴツメダメなどで処理するルートが存在する。
つまり、この構築はあまりサイクル戦にならず、初ターンから理詰めでアグレッシブに動くため、クレセリアワンクッションの対面構築と捉えるのが正しいだろう。


以下、SDテンプレート

Thundurus @ Salac Berry
Ability: Prankster
Level: 50
EVs: 140 HP / 16 Def / 100 SpA / 252 Spe
Timid Nature
IVs: 0 Atk / 30 Def
- Thunderbolt
- Hidden Power [Ice]
- Nasty Plot
- Substitute

Garchomp @ Choice Band
Ability: Rough Skin
Level: 50
EVs: 252 Atk / 4 Def / 252 Spe
Jolly Nature
- Outrage
- Earthquake
- Dual Chop
- Stone Edge

Kangaskhan @ Kangaskhanite
Ability: Scrappy
Level: 50
Happiness: 0
EVs: 252 Atk / 4 SpD / 252 Spe
Jolly Nature
- Fake Out
- Double-Edge
- Giga Impact
- Crunch

Cresselia @ Rocky Helmet
Ability: Levitate
Level: 50
EVs: 204 HP / 244 Def / 60 Spe
Bold Nature
- Icy Wind
- Toxic
- Substitute
- Moonlight

Hydreigon @ Choice Scarf
Ability: Levitate
Level: 50
EVs: 252 SpA / 4 SpD / 252 Spe
Modest Nature
- Draco Meteor
- Dark Pulse
- Earth Power
- Sleep Talk

Blaziken @ Life Orb
Ability: Speed Boost
Level: 50
EVs: 252 Atk / 4 SpA / 252 Spe
Naive Nature
IVs: 30 HP / 30 Def
- High Jump Kick
- Flare Blitz
- Hidden Power [Ice]
- Protect

【シングル】メガオニゴーリ



簡易紹介

Thundurus @ Salac Berry
Ability: Prankster
Level: 50
EVs: 140 HP / 16 Def / 100 SpA / 252 Spe
Timid Nature
IVs: 0 Atk / 30 Def
- Thunderbolt
- Hidden Power [Ice]
- Nasty Plot
- Substitute

Klefki @ Light Clay
Ability: Prankster
Level: 50
EVs: 252 HP / 252 Def / 4 Spe
Bold Nature
- Toxic
- Thunder Wave
- Light Screen
- Reflect

Glalie-Mega @ Glalitite
Ability: Moody
Level: 50
EVs: 236 HP / 156 SpD / 116 Spe
Calm Nature
- Sheer Cold
- Snore
- Rest
- Substitute

Gengar-Mega @ Gengarite
Ability: Shadow Tag
Level: 50
EVs: 252 SpA / 252 Spe
Timid Nature
IVs: 0 Atk
- Shadow Ball
- Focus Blast
- Perish Song
- Destiny Bond

Kangaskhan-Mega @ Kangaskhanite
Ability: Scrappy
Level: 50
EVs: 4 HP / 252 Atk / 252 Spe
Jolly Nature
- Fake Out
- Double-Edge
- Sucker Punch
- Power-Up Punch

Cresselia @ Rocky Helmet
Ability: Levitate
Level: 50
EVs: 252 HP / 252 Def / 4 SpD
Bold Nature
IVs: 0 Atk
- Psyshock
- Calm Mind
- Moonlight
- Lunar Dance


ガルーラかゲンガーで負け筋となるポケモンを排除してからクレッフィで壁張ってカムラボルトか瞑想クレセを展開
なんだかんだこのルートを潰せる構築は今のところ少ないように感じる
オニゴーリは壁前提ではあるがメガシンカした後の眠るいびきが音技一致スキンなおかげでマンダマンムーやヤミラミピクシー、受けループなどへの完全なメタ性能を持つ
オニゴーリが疲弊して零度のPPが切れたらクレセの三日月でPPごと全回復出来るルートも用意した

非常に荒削りな構築案だが、そのままでも十分勝ちに行けるのではないか