2016年5月17日火曜日

【シングル】精神力ガルーラ



ガルーラ@ガルーラナイト/精神力→親子愛 ※S個体値28,29
191(84)-159(236)-114(108)-*-110(76)-109メガシンカ前
191(84)-192(236)-134(108)-*-130(76)-119メガシンカ後
秘密の力/不意打ち/嚙み砕く/ドレインパンチ

メガシンカ前の状態で相手のメガガルーラの猫騙しを受けて精神力で動いてドレインパンチで回復後、次のターンにメガシンカして捨て身タックルを耐えながらドレインパンチで相手のメガガルーラを落とす調整。
メガシンカ前の状態でも相手のメガガルーラの捨て身タックルは耐えるため、精神力ドレインパンチが安定択となりやすい。蹴手繰りはメガシンカ前で火力が低く、捨て身タックル以下のダメージとなるのもメリットの一つだろう。
精神力ドレインパンチを採用したことにより、猫捨て身耐えのHB振りを軽減出来、メガシンカ後、鉢巻ガブリアスの逆鱗に対して秘密不意で少なくとも11交換出来る調整を残しつつガルーラミラー対面の性能を確保できたところが大きな前進だったのではないだろうか。
ドレインパンチの回復効率と鮫肌やゴツメ、砂などの定数ダメージ効率が最高となるH191を採用。実際、H197にする努力値効率のメリットは殆ど無く、Dに少し振る前提ならばむしろH191の方が乱数が綺麗にまとまることも見つけた。
D方面は、現状ガルーラに飛んできて振れば受けられそうなダメージの最高値であるC182珠ゲンガーの気合玉を14/16で耐える。
S個体値を落として努力値4を捨てたのは、ガルーラミラー対面で下からドレインパンチを撃つため。そしてメガシンカ前の状態でスイクンやクレセリア、ギルガルドなどを大方抜けるS109ラインを確保することとした。
元来、ガルーラは崩しにグロウパンチを必要とすると思われてきたが、実際は秘密の力の麻痺、嚙み砕くのBダウンなどを加味すれば運は絡むが最低限の崩しは可能であった。実際に秘密の力と嚙み砕くのみでメガヤドランを突破出来たこともあった。
そのため、グロウパンチの枠をミラー対面やノーマル技の効かない相手への打点と回復まで考えればドレインパンチが非常に有効となる。
またドレインパンチガルーラに不意打ちが入ることによりガルーラの汎用性が格段と高まるため後続のダメージ射程圏内に入れる動きも強力だろう。

この精神力ドレインパンチガルーラのアイディアをダブルバトルの側面から考察し、シングルバトルでの応用の可能性を指摘して個体を提供してくれた、ろいしん氏に感謝。



このガルーラを使用したPTでレーティングのシーズン15を挑んだが、最終日の深夜にやっと構築が完成する有様でレート上昇が間に合わず最高レート2080で断念する残念な結果となってしまった。
1900以降は勝率8割を超えて連勝を重ねていたため、もう少し早くこの構築が完成していれば2200も視野だったのではないかと期待される。




■ガルーラ@ガルーラナイト/精神力→親子愛 ※S個体値28,29
191(84)-159(236)-114(108)-*-110(76)-109メガシンカ前
191(84)-192(236)-134(108)-*-130(76)-119メガシンカ後
秘密の力/不意打ち/嚙み砕く/ドレインパンチ

■ガブリアス@ゴツゴツメット/鮫肌
203(156)-162(92)-116(4)-*-106(4)-169(252)
逆鱗/地震/剣の舞/ステルスロック

■ファイアロー@拘り鉢巻/疾風の翼
155(12)-146(252)-92(4)-*-93(28)-173(212)
ブレイブバード/フレアドライブ/蜻蛉返り/寝言

■化身ボルトロス@拘り眼鏡/悪戯心
155(4)-*-90-177(252)-100-179(252)
10万ボルト/気合玉/サイコキネシス/目覚めるパワー氷

■ゲンガー@命の珠/浮遊
135-76-81(4)-182(252)-95-178(252)
祟り目/気合玉/催眠術/道連れ

■ソーナンス@オボンの実/影踏み
297(252)-*-121(252)-*-79(4)-53
カウンター/ミラーコート/アンコール/道連れ


以下個別解説


■ガルーラ
前述した精神力ガルーラは対ミラー性能、対ガブリアス性能、対ゲンガー等ゴースト打点、岩鋼打点、先制技、崩し技、これら全てを兼ね備えており、先発に置くガルーラとしては現状最も汎用性の高いガルーラだと考えている。
近頃秘密不意を耐えてくるガブリアスもいるが、秘密の麻痺と4回試行の急所判定も合わせれば54%の生存率にしかならないため現状十分機能する。
そしてこのガルーラの不意打ちと後述の鉢巻ファイアローのブレイブバードで90%以上の確率で耐久調整されたガブリアスを突破可能となる。
このガルーラを先発に置き、相手への崩しと対面性能からの数的なアドバンテージを得る。

■ガブリアス
後述の鉢巻ファイアローや眼鏡化身ボルトロス、珠ゲンガーのダメージラインを確定圏までずらすためのステルスロック採用。そしてゴツゴツメットと鮫肌による接触技に強力な固定ダメージの削りを行う。そして自身は剣の舞で崩しにも加われる。
ガブリアスミラー対面を想定し、通常の4振りガブリアスが相手の逆鱗で落とされる前提ならば後続の鉢巻ファイアローのブレイブバードで80%突破圏内に入るため、このガブリアスが場に出て動くだけで多くの仕事を熟せる。
調整は対ガルーラを意識し、秘密不意耐えでC93程度の冷凍ビームも耐えて接触技を使わせるか此方が攻撃出来るかの2段構えでガルーラに削りを行う。
また受けループにも相手のバンギラスやラッキーに出してステルスロックを撒けば後続の珠ゲンガーの気合珠圏内に入れられて詰ませやすい。もちろん最近増えているファイアロー+キノガッサにも非常に有効である。

■ファイアロー
意地AS基調の鉢巻。明らかにダメージ計算上ブレイブバードを撃つならば意地っ張りの方が射程圏が増えるため性格を意地っ張りで固定しダウンロード対策を施し残りはSをレパルダス抜きラインまで上げた。こうすることでガルーラの不意打ちで先にダメージを入れられるのを防いだり、ガルーラ交代をケアしたフレアドライブや蜻蛉返りも選択しやすい。
このパーティでガルーラと並んで最も選出するポケモンであり、相手を全体的に削ってブレイブバード圏内に入れて詰ませるビジョンが容易に想定出来る。

■化身ボルトロス
197-121ガルーラを気合玉1発で落とすためには臆病CS振り切りの眼鏡が必須である。また初速でゲンガーやガブリアスなど多くのメジャー級を抜けて、上から高火力を叩き込めることや後述のゲンガーやソーナンスなどで相手の地面枠を処理した後に電気技の一貫を作れば勝ちに大きく前進することが非常に強力。また近頃はガルーラを1発で処理するとほぼほぼ勝ちが決まるほどアドバンテージの取り合い環境であるため、初見殺し性能も含めてこのボルトロスをあゆかぜ氏から聞いたことにより構築の完成が一気に近づいた。
当初はガルガブアロー選出が基本選出として組んだ構築だったが、ガルボルトアロー選出が非常に強力で、この選出も基本選出の一つになった。

■ゲンガー
ガルーラの性能が高いためガルーラは出来るだけ選出したいのと、珠ゲンガーの方がCSゲンガーよりもダメージラインが整うためガルゲン選出を当初から視野にして珠ゲンガーを採用。
受けループやカバルドン、クチート入りなどに出して催眠や道連れで崩しを行う。

■ソーナンス
ガブリアスの鉢巻逆鱗2発を受け切るためにHBオボンを採用。ガルゲンスタンで重くなりがちなバシャーモや拘りアイテム持ちを捕捉して処理する。専らスカーフガブリアスへの圧力と処理を目的にしている。
またゲンガーと並んでいることにより結果的に滅び偽装にもなっていて相手の選出誘導にもなるのも強い。


今シーズンはゲンガー先発からの後続ガルーラが多発したため、こういった鉢巻や眼鏡の高速アタッカーを用意することがeasy-winへの近道だったと思われる。