BW2環境もあと2週間を切ってしまいました。
そういった中、BW2に出てきた構築を10選ぶ、「構築10選」記事が近頃他のブログ等で人気を博しており、私もその流れに便乗することにしました。
私が構築10選を選ぶ基準は、「少なくとも複数人が使ってオフやオンライン大会などで結果を出している」という、言わば本当に環境のスタンダードとなった構築のみを載せることにしました。
また、全く同じPT構成を選ぶ中ではその構築の源流を辿るのではなく、その構築の進化した形の「一番新しく結果を出した最新版」を選んでいます。
それでは、私の勝手な主観を交えて構築10選を発表したいと思います。
■カバドリ部門
ぷりずむさんの記事
カバドリは私自身が長く使った構築であり、それだけにこの部門から1構築を選ぶことには大きな意味がありました。現在のカバドリのスタンダードは上記の所謂「ヒエラルキーカバドリ」と呼ばれるカバドリとカバドリラティハッサムガッサスイクンの「らみるーカバドリ」と呼ばれるカバドリ、その他にもカバドリラティウルガパルガッサという積みサイクル色の強い構成の3つが広く使われ結果を出していると感じています。
その中でも上記のヒエラルキーカバドリは、最近のカバドリ構築の中では最も輝かしい結果を残せた構築であり、同じ並びを使用している人も優勝準優勝などの結果を出しているため、コンスタントに安定した結果を出す「らみるーカバドリ」よりも爆発力の面で評価が分かれました。
■ニョログドラ部門
ムーンさんの記事
ニョログドラはBW環境始まって以来カバドリなどの砂構築の対極として常に進化してきました。その中で、このニョログドラ構築はシナジー面、補完面全ての相性が美しくまた結果も出ている構築ということで、このニョログドラがBW2ニョログドラの締めくくりに相応しいのではないかと思いました。PT詳細は使用者の記事を参照して下さい。
■ノオースタン部門
多羅尾さんの記事
ごく最近に行われたシングル厨の準優勝構築です。ノオースタンの歴史はBW期以来ではカバドリよりも古く、ビーンさんやくいたんさん、勝海さんなどが先陣を切ってこの構築を完成させていきました。しかしBW中期より、砂に対する打ち合いの弱さから一気に数を減らすこととなります。そうした中で多羅尾さんのノオースタンは最近のオフなどでもコンスタントに結果を残しており、それから今回の準優勝も偶然ではないことが伺えます。
構成は非常に理に適った美しい構成であり、それで環境に適応すべく練りこまれたチューニングには感銘を受けた読者もいることでしょう。
■キュウコン部門
ユウキさんの記事
BW期から、「最も構築の難易度の高い天候PT」として知られていたキュウコン入りの構築。その中で最も戦績が輝かしく、愛用者も多いと言われているユウキさんのキュウコンクレセラッキー構築を選びました。キュウコンの打ち合いの弱さをカバーする2大耐久ポケモンのクレセリアとラッキーを控えさせて大きな問題をクリアし、そこに逆電磁波砂のシナジーまでを含めた構築として非常に完成度の高い晴れ構築だと考えています。
■高種族値部門
かなたさんの記事
BW期では作れないとまで言われたグッドスタッフ構築を長らくして完成させた高種族値のみで構築したグッドスタッフ構築。メインとなるギミックはトリックルームだが、この構築の亜種として電磁波砂の要素も組み合わさることもあり一筋縄ではこの構築を攻略することは出来ないでしょう。事実、ランダムマッチのレーティングやオンライン大会、オフなどでも素晴らしい結果が出ており、この構築の完成度の高さが伺えます。
■受けループ部門
エンドーさんの記事
BW期から関西最強の受けループ使いとして君臨してきたエンドーさんのBW2結論と言える受けループ。私は受けループに関しては専門外であり、常に崩す側に立ってきたのですが、その私ですら使いたくなるほどの構築、エンドーさんが最後に愛用した電磁迷宮と呼ばれる受けループは戦績が素晴らしく、ほとんどのオフ会で予選抜け以上の結果を残しています。
■追い風/壁部門
ゆーみんさんの記事
壁構築は急所に当たらない限り、8ターンで莫大なアドを稼ぐことが出来、BW期から非常に強い戦法として知られていました。そういった中、BW2では追い風PTと組み合わせるという画期的なアイディアが登場し、その考察が一気に加速していきます。最初はトルネガブライコウという構成でしたが、ライコウの枠を霊獣ボルトとラティオスに分割した形が総括構築として組み上がったことは私も唸らずにはいられませんでした。
■メタモン部門
SGCさんの記事
レーティングメインで活動するSGCさんがBW2結論として組み上げた公務員スタンは現在多くのプレイヤーに愛用され常に優秀な戦績を修める無天候スタンです。
ボルトメタモンというカテゴリではふぁてぽけさんが身代わりクレセリアと組み合わせて現在の原型を打ち立てましたが、更に起点拘束力の強いゴチルゼルを採用したことでボルトメタモンの勝ち筋が大きく広がりました。
■積みサイクル部門
ビーンさんの記事
現在、積みサイクルはひとつの構築カテゴリとしては分類しにくく、様々な構築の要素として組み込まれているのが殆どです。そしてこのビーンさんの構築、ボルトガブもメイン選出はボルトガブであるため積みサイクルとして分類することには躊躇しましたが、愛用者が多く、プレイングが積みサイクル的であると言う意見が多いため積みサイクル部門として選ぶことにしました。
この構築の原型はあおりさんが組み上げた構築ですが、その構築を更に練り込むとこの構築が完成するそうです。
■不定形部門
BLACKymさんの記事
ランダムマッチレーティングのシーズン6から10まで1800超えを連発している脅威の構築。使用者の綿密な考察が反映されており、無天候スタンの机上論構築としては最高位にあたる構築だと考えています。現在オンライン大会などで猛威を振るうクレセドラン構成もこの構築に源流があったのではないかと思います。そして、カテゴライズする上で「不定形」としたのはこのPTの構築段階での自由度の高さから既存のPTカテゴリに当てはまらない柔軟な発想が活かされた構築だと考えこの構築を「不定形」と分類しました。
以上が私視点で選んだBW2構築10選です。
スタンダードな構築を選ぶことを意識した結果、一部の読者には在り来りに思えて興味が沸かない記事であったと思いますが、私はこの10個の構築がBW2環境の一番進化した結果だと考えています。