2013年9月29日日曜日

【シングル】BW2構築10選

BW2環境もあと2週間を切ってしまいました。
そういった中、BW2に出てきた構築を10選ぶ、「構築10選」記事が近頃他のブログ等で人気を博しており、私もその流れに便乗することにしました。

私が構築10選を選ぶ基準は、「少なくとも複数人が使ってオフやオンライン大会などで結果を出している」という、言わば本当に環境のスタンダードとなった構築のみを載せることにしました。
また、全く同じPT構成を選ぶ中ではその構築の源流を辿るのではなく、その構築の進化した形の「一番新しく結果を出した最新版」を選んでいます。

それでは、私の勝手な主観を交えて構築10選を発表したいと思います。


■カバドリ部門



ぷりずむさんの記事

カバドリは私自身が長く使った構築であり、それだけにこの部門から1構築を選ぶことには大きな意味がありました。現在のカバドリのスタンダードは上記の所謂「ヒエラルキーカバドリ」と呼ばれるカバドリとカバドリラティハッサムガッサスイクンの「らみるーカバドリ」と呼ばれるカバドリ、その他にもカバドリラティウルガパルガッサという積みサイクル色の強い構成の3つが広く使われ結果を出していると感じています。
その中でも上記のヒエラルキーカバドリは、最近のカバドリ構築の中では最も輝かしい結果を残せた構築であり、同じ並びを使用している人も優勝準優勝などの結果を出しているため、コンスタントに安定した結果を出す「らみるーカバドリ」よりも爆発力の面で評価が分かれました。


■ニョログドラ部門



ムーンさんの記事

ニョログドラはBW環境始まって以来カバドリなどの砂構築の対極として常に進化してきました。その中で、このニョログドラ構築はシナジー面、補完面全ての相性が美しくまた結果も出ている構築ということで、このニョログドラがBW2ニョログドラの締めくくりに相応しいのではないかと思いました。PT詳細は使用者の記事を参照して下さい。


■ノオースタン部門



多羅尾さんの記事

ごく最近に行われたシングル厨の準優勝構築です。ノオースタンの歴史はBW期以来ではカバドリよりも古く、ビーンさんやくいたんさん、勝海さんなどが先陣を切ってこの構築を完成させていきました。しかしBW中期より、砂に対する打ち合いの弱さから一気に数を減らすこととなります。そうした中で多羅尾さんのノオースタンは最近のオフなどでもコンスタントに結果を残しており、それから今回の準優勝も偶然ではないことが伺えます。
構成は非常に理に適った美しい構成であり、それで環境に適応すべく練りこまれたチューニングには感銘を受けた読者もいることでしょう。


■キュウコン部門



ユウキさんの記事

BW期から、「最も構築の難易度の高い天候PT」として知られていたキュウコン入りの構築。その中で最も戦績が輝かしく、愛用者も多いと言われているユウキさんのキュウコンクレセラッキー構築を選びました。キュウコンの打ち合いの弱さをカバーする2大耐久ポケモンのクレセリアとラッキーを控えさせて大きな問題をクリアし、そこに逆電磁波砂のシナジーまでを含めた構築として非常に完成度の高い晴れ構築だと考えています。


■高種族値部門



かなたさんの記事

BW期では作れないとまで言われたグッドスタッフ構築を長らくして完成させた高種族値のみで構築したグッドスタッフ構築。メインとなるギミックはトリックルームだが、この構築の亜種として電磁波砂の要素も組み合わさることもあり一筋縄ではこの構築を攻略することは出来ないでしょう。事実、ランダムマッチのレーティングやオンライン大会、オフなどでも素晴らしい結果が出ており、この構築の完成度の高さが伺えます。


■受けループ部門



エンドーさんの記事

BW期から関西最強の受けループ使いとして君臨してきたエンドーさんのBW2結論と言える受けループ。私は受けループに関しては専門外であり、常に崩す側に立ってきたのですが、その私ですら使いたくなるほどの構築、エンドーさんが最後に愛用した電磁迷宮と呼ばれる受けループは戦績が素晴らしく、ほとんどのオフ会で予選抜け以上の結果を残しています。


■追い風/壁部門



ゆーみんさんの記事

壁構築は急所に当たらない限り、8ターンで莫大なアドを稼ぐことが出来、BW期から非常に強い戦法として知られていました。そういった中、BW2では追い風PTと組み合わせるという画期的なアイディアが登場し、その考察が一気に加速していきます。最初はトルネガブライコウという構成でしたが、ライコウの枠を霊獣ボルトとラティオスに分割した形が総括構築として組み上がったことは私も唸らずにはいられませんでした。


■メタモン部門



SGCさんの記事

レーティングメインで活動するSGCさんがBW2結論として組み上げた公務員スタンは現在多くのプレイヤーに愛用され常に優秀な戦績を修める無天候スタンです。
ボルトメタモンというカテゴリではふぁてぽけさんが身代わりクレセリアと組み合わせて現在の原型を打ち立てましたが、更に起点拘束力の強いゴチルゼルを採用したことでボルトメタモンの勝ち筋が大きく広がりました。


■積みサイクル部門



ビーンさんの記事

現在、積みサイクルはひとつの構築カテゴリとしては分類しにくく、様々な構築の要素として組み込まれているのが殆どです。そしてこのビーンさんの構築、ボルトガブもメイン選出はボルトガブであるため積みサイクルとして分類することには躊躇しましたが、愛用者が多く、プレイングが積みサイクル的であると言う意見が多いため積みサイクル部門として選ぶことにしました。
この構築の原型はあおりさんが組み上げた構築ですが、その構築を更に練り込むとこの構築が完成するそうです。


■不定形部門



BLACKymさんの記事

ランダムマッチレーティングのシーズン6から10まで1800超えを連発している脅威の構築。使用者の綿密な考察が反映されており、無天候スタンの机上論構築としては最高位にあたる構築だと考えています。現在オンライン大会などで猛威を振るうクレセドラン構成もこの構築に源流があったのではないかと思います。そして、カテゴライズする上で「不定形」としたのはこのPTの構築段階での自由度の高さから既存のPTカテゴリに当てはまらない柔軟な発想が活かされた構築だと考えこの構築を「不定形」と分類しました。



以上が私視点で選んだBW2構築10選です。
スタンダードな構築を選ぶことを意識した結果、一部の読者には在り来りに思えて興味が沸かない記事であったと思いますが、私はこの10個の構築がBW2環境の一番進化した結果だと考えています。

2013年9月28日土曜日

【ダブル】守る0レパルダス軸脱出雨

8月のブログ更新をサボってしまったため、9月21日のしゃでオフで使用したダブルPTを公開することにしました。
しゃでオフでは午前中の立ち上がりに失敗し前半で負け越してしまいましたが、後半に盛り返して結果5-4のブロック内同列2位となりましたが、残念ながら直接対決の判定で予選抜けはなりませんでした。

それではPTの詳細に移ります。



◯PT詳細

■ニョロトノ@だっしゅつボタン
性格:おだやか
実数値:196-*-118-110-144-90
技:ねっとう/めざめるパワー(草)/てだすけ/あまごい

■キングドラ@こだわりメガネ
性格:ひかえめ
実数値:151-+-115-161-115-137
技:りゅうせいぐん/りゅうのはどう/だくりゅう/ふぶき

■レパルダス@きあいのタスキ
性格:ようき
実数値:171-108-71-*-70-173
技:ねこだまし/イカサマ/アンコール/うそなき

■化身ボルトロス@でんきのジュエル
性格:おくびょう
実数値:155-*-90-177-100-179
技:かみなり/でんじは/いばる/ちょうはつ

■キノガッサ@こだわりスカーフ
性格:ようき
実数値:167-151-100-*-80-134
技:キノコのほうし/タネマシンガン/ローキック/ストーンエッジ

■ウルガモス@いのちのたま
性格:おくびょう
実数値:159-*-86-187-125-167
技:ねっぷう/むしのさざめき/ぼうふう/ちょうのまい


◇カスタマイズ個体集

・ニョロトノ@だっしゅつボタン
性格:おだやか
実数値:196-*-118-110-144-90
技:ねっとう/ほろびのうた/てだすけ/あまごい

・キングドラ@こだわりメガネ
性格:ひかえめ
実数値:151-+-115-161-115-137
技:ハイドロポンプ/だくりゅう/りゅうせいぐん/りゅうのはどう

・キングドラ@いのちのたま
性格:おくびょう
実数値:151-+-115-147-115-150
技:ハイドロポンプ/だくりゅう/りゅうのはどう/みがわり

・キングドラ@こだわりスカーフ
性格:ひかえめ
実数値:151-+-115-161-115-137
技:りゅうせいぐん/ハイドロポンプ/だくりゅう/ふぶき

・レパルダス@きあいのタスキ
性格:ようき
実数値:171-108-71-*-70-173
技:ねこだまし/イカサマ/あまごい/うそなき

・レパルダス@あくのジュエル
性格:ようき
実数値:171-108-71-*-70-173
技:ねこだまし/イカサマ/アンコール/うそなき

・化身ボルトロス@きあいのタスキ
性格:おくびょう
実数値:155-*-90-177-100-179
技:かみなり/でんじは/いばる/ちょうはつ

・キノガッサ@きあいのタスキ
性格:ようき
実数値:135-182-101-*-80-134
技:キノコのほうし/てだすけ/タネマシンガン/マッハパンチ

・ウルガモス@きあいのタスキ
性格:おくびょう
実数値:161-*-85-187-125-167
技:ねっぷう/むしのさざめき/いかりのこな/ちょうのまい



◯PT解説
コンセプトは上記のPT詳細を見て頂ければお分かりかと思いますが、レパルダス構築のテンプレ構成(レパルダス、化身ボルトロス、キノガッサ、ウルガモス)に脱出雨構成(ニョロトノ、キングドラ)を加えた非常にシンプルなPTとなっています。
このPTの最大の特徴である「守る0のダブルパーティ」は元々私がシングル勢であったことから、構築の原点でもありました。
その守る0を実現させるためには、極端な耐久PTとするかレパルダスなどを入れた速攻PTにする必要があります。このPTと同時期に構築してた通称「森本スタン」が前者の耐久ベースの構築だったのですが、その構築をしゃでオフまでに完成させることが出来ず、こちらのPTを使用することにしました。

ここでPTの動かし方を解説します。
動かし方はPT詳細から分かる通り、レパルダス+ボルトロス、キノガッサ、ウルガモスの先発横並びから、ニョロトノ+キングドラを控えに置く選出がメインとなり、レパルダスの猫騙しから主導権掌握を図る初手ターンを経て、次のターンにはレパルダスか横のポケモンのどちらかをニョロトノに交代させて雨天候をとり、攻撃を受けながら脱出してキングドラの高速展開を狙います。
そこでレパルダス+キングドラの並びが出来ていれば、相手のどちらかに嘘泣きしてDを2段階下げながら眼鏡キングドラの高火力を打ち込み、少なくとも1匹を落とせる火力が確保できます。
相手にラム持ちなどが先発に出てこなければ此方先発スカーフキノガッサで大方制圧出来るはずです。

各個体のチューニングに関しましては以下の通りです。

・ニョロトノ

天候奪取の要であるため生存ターンを最大まで増やす必要があり、守るを切った技構成のため耐久全振りの調整になっており、相手のトリトドンなどに打点を確保するためにめざ草を採用しました。

・キングドラ

控えめ眼鏡キングドラで最大の火力を確保しています。相手の先発にラティオスが来たときに守るの択を70%の確率で崩せる吹雪を採用しています。これはニョロトノの手助けを使えばラティオスを確定1発で落とすことが可能です。他にもユキノオーに霰天候を取られた際にもこちらからの吹雪で火力を確保出来るため、ハイドロポンプよりもこちらを選びました。

・レパルダス

威嚇の多いダブル環境では不意打ちが使いにくいため、こちらのボルトロスとシナジーがあるイカサマを採用しました。残りはアンコールと嘘泣きで問題ないでしょう。アンコールはかなり読まれやすいため、それ前提の立ち回りを考えるならアンコールを雨乞いにしてもいいでしょう。

・化身ボルトロス

相手のキングドラを1発圏内で落とせる電気ジュエル雷。その他にも耐久振りのドータクンやメタグロス、ヒードランなどに嘘泣きや手助けから雷の1発圏内に出来るため非常に強い動きが出来ました。
補助技はどれも捨てることが出来ず、めざ氷やめざ飛なども特に必要と感じたことが無いため3補助のアタッカーとしました。電磁波はトリックルームを阻止できない時のために見方に撃つ立ち回りも考慮しています。

・キノガッサ

スカーフで主要個体の殆どを抜いた状態での胞子はモロバレル並みの強さを実感出来ました。加えて、このPTでは脱出ニョロトノがいるため胞子からの交代脱出でリズムを崩さず立ち回れるのも強みです。調整に関しては岩雪崩などに受け出しする機会が多かったため、完成版ではHSにしています。それでもストーンエッジはウルガモスなどに対する打点として必要でしょう。

・ウルガモス

ウルガモスは熱風よりも暴風を撃つ機会が多かったように思います。ローブシンやズルズキン、カポエラーなどの格闘やモロバレルには雨天候で暴風を使わなければ落とせません。
そのため、暴風の威力を確保するために珠が必要であったのと、陽気ランドロスや相手のウルガモスなどを抜くために臆病最速にしています。


基本的な動かし方は上記の通りですが、このPTにとって弱点となるのはトリックルームとラム持ちの臆病キングドラと怒りの粉(この指止まれ)です。この3点に関しは一度制圧されてしまうと逆転がほぼ不可能となるため、レパルダスの猫騙し、アンコール、ボルトロスの挑発、火力による縛りなどによって相手の展開を阻止する必要があります。そういった弱点に対する回答を強くしたカスタマイズ案も掲載していますので、立ち回りで無理を感じたらPTを微調整した方がいいかもしれません。

長くなりましたが、以上となります。

2013年7月20日土曜日

【シングル】カバドリⅤ

以前から考察してきたバシャーモ入りのカバドリの最新版です。
カバドリⅢでの課題は対ミラー、エンペルト、ブルンゲル、クレセリア+ローブシンでした。
今回はその課題をクリアしたカバドリに出来たと思います。
'13 7/20キツネの社奉納祭とランダムマッチレーティング戦でノパン氏にテストプレイをしてもらい、このPTの構築に大きく貢献していただきました。





ver.オリジナル

■カバルドン@イバンの実/砂起こし
性格:呑気
実数値:215-132-158-*-119-52
技:地震/欠伸/ステルスロック/吹き飛ばし

■ドリュウズ@命の珠/砂掻き
性格:陽気
実数値:185-187-81-*-85-154
技:地震/岩雪崩/身代わり/剣の舞

■ラティオス@拘り眼鏡/浮遊
性格:臆病
実数値:175-*-100-163-130-178
技:流星群/トリック/リフレクター/置き土産

■パルシェン@ラムの実/スキルリンク
性格:意地っ張り
実数値:145-160-200-*-65-104
技:氷柱針/氷の礫/ロックブラスト/殻を破る

■バシャーモ@格闘ジュエル/加速
性格:陽気
実数値:155-172-90-*-91-145
技:飛び膝蹴り/剣の舞/身代わり/守る

■クレセリア@食べ残し/浮遊
性格:臆病
実数値:209-*-140-115-150-148
技:サイコショック/目覚めるパワー(格闘)/瞑想/身代わり


~個別解説~

●カバルドン
有名なC182眼鏡ラティオスの流星群耐え調整残りBのテンプレカバルドンにイバンの実を持たせています。
この調整がもっともイバンを発動させるのに適しており、カバドリミラー処理が苦しいときに重宝するでしょう。
また、イバン発動によりステロ→先制欠伸→カバ瀕死の流れが出来て後続のドリュウズで身代わりが安定します。
そのためラティオスの流星群が予想されるときにこのカバルドンを後出しするのも有効です。

●ドリュウズ
相手の風船ドリュウズまで考慮して同速対決の勝ち筋を残すための陽気ASドリュウズ。
火力が落ちるためアイアンヘッドよりも相性重視で岩雪崩にしています。
珠ドリュウズを使う上で、身代わりはとても強力な技であり勝ち筋の強化要素として採用しています。

●ラティオス
技構成はカバドリⅢと同じですが、テクニシャンキノガッサのA200マッハパンチ+珠パルシェンのA161氷の礫+砂ダメ×2を高乱数で耐えることを目的としてこの調整にしています。
他にも、対ボルトロスでめざ氷を2回耐えながら流星群2発で落とせ、且つ無振りカイリューを高乱数で落とせる打点も維持しています。
このラティオスの使用法はカバドリⅢを参照して下さい。

●パルシェン
対受けループ、カバドリ、レパルダス、キノガッサなどを意識してラムパルシェンを採用しています。
技構成と調整はテンプレで、S104と若干高めな理由は2回破ってドリュウズを抜くことやS103までの剣舞ハッサムまで意識しています。

●バシャーモ
対雨意識のバシャーモで、今回は後ろにパルシェンがいるのでストーンエッジを身代わりに変えて、ドリュウズと同じく既存の勝ち筋を強化しています。
具体的には飛び膝蹴りを守るで対応されそうなときに身代わりが安定することや守る+身代わりで陽気ドリュウズまで抜いてしまうことなどが可能です。
その代わり、ブルンゲルやシャンデラを処理してから出ないと展開出来ないというデメリットもあるため、よりピーキーな要素となっています。

●クレセリア
トリルクレセリアからのローブシン展開や身代わりローブシン、キノガッサ、ブルンゲル、スイクン、エンペルトなどを意識してそれら全てに対応可能な身代わり瞑想クレセリアにしています。
HBクレセリアはA205鋼ジュエルドリュウズの剣舞アイアンヘッド+ステロダメでも落とすことが不可能なため、ドリュウズでクレセブシンを対処するときは常に3割を制しなければなりませんでした。そこで、トリルブシンや壁ブシンに強いこのクレセリアを採用することで相手のメタを崩すことが可能となります。


ver.'13 7/20 キツネの社奉納祭ノパン氏使用

■カバルドン@気合の襷/砂起こし
性格:腕白
実数値:215-133-187-*-92-67
技:地震/欠伸/ステルスロック/吹き飛ばし

■ドリュウズ@命の珠/砂掻き
性格:意地っ張り
実数値:185-204-95-*-85-127
技:地震/アイアンヘッド/身代わり/剣の舞

■ラティオス@拘り眼鏡/浮遊
性格:臆病
実数値:155-*-101-182-130-178
技:流星群/竜の波動/波乗り/トリック

■パルシェン@ラムの実/スキルリンク
性格:意地っ張り
実数値:145-160-200-*-65-104
技:氷柱針/氷の礫/ロックブラスト/殻を破る

■バシャーモ@格闘ジュエル/加速
性格:陽気
実数値:155-172-90-*-91-145
技:飛び膝蹴り/剣の舞/身代わり/守る

■クレセリア@食べ残し/浮遊
性格:臆病
実数値:209-*-140-115-150-148
技:サイコショック/目覚めるパワー(格闘)/瞑想/身代わり


~個別解説~

●カバルドン
カバドリⅢで使用したHB襷カバルドン。使用者の運用方法から、カバルドンのステロに重点を置きました。
また、雨に対してもキングドラのハイドロポンプに後出しが効き、2回の繰り出しを確保出来るのは雨をカバドリラティで対処するときに重宝します。

●ドリュウズ
カバドリⅣで使用したレンツカ氏のチューニング。カバドリミラーをドリュウズの身代わりで対処できるプレイングを前提として、これも使用者の能力を活かすドリュウズです。

●ラティオス
オリジナルよりも火力と遂行力を重視しています。対カバドリでの一貫を持たせたかったため波乗り採用のテンプレラティオスです。

●パルシェン
パルシェンはオリジナルと同様

●バシャーモ
バシャーモもオリジナルと同様

●クレセリア
クレセリアもオリジナルと同様



ver.テスト結果反映版

■カバルドン@気合の襷/砂起こし
性格:腕白
実数値:215-133-187-*-92-67
技:地震/欠伸/ステルスロック/吹き飛ばし

■ドリュウズ@命の珠/砂掻き
性格:意地っ張り
実数値:185-204-95-*-85-127
技:地震/アイアンヘッド/身代わり/剣の舞

■ラティオス@拘り眼鏡/浮遊
性格:臆病
実数値:155-*-101-182-130-178
技:流星群/竜の波動/波乗り/トリック

■パルシェン@ラムの実/スキルリンク
性格:意地っ張り
実数値:145-160-200-*-65-104
技:氷柱針/氷の礫/ロックブラスト/殻を破る

■バシャーモ@格闘ジュエル/加速
性格:陽気
実数値:155-172-90-*-91-145
技:飛び膝蹴り/剣の舞/身代わり/守る

■クレセリア@食べ残し/浮遊
性格:臆病
実数値:209-*-140-115-150-148
技:サイコショック/目覚めるパワー(炎)/瞑想/身代わり


~個別解説~

●カバルドン
カバルドンはキノガッサとの対面でアドを取られないようにするのと、このPTではステロを撒くことに重点を置くためほぼ確実に行動回数を確保出来るHB襷カバと結論付けました。

●ドリュウズ
テストプレイの結果、ドリュウズの同速対決で勝負する場面は見受けられず殆どのカバドリ、バンドリ構築をこのドリュウズで解決出来たため意地っ張り調整ドリュウズになりました。

●ラティオス
ラティオスはめざ炎クレセリアとの兼ね合いで波乗り採用のテンプレ個体をそのまま採用。

●パルシェン
パルシェンはラムで正解だったようです。これでレパルダス軸に負けることはないでしょう。

●バシャーモ
バシャーモもこの構成で問題はありませんでした。

●クレセリア
テストプレイの結果、対ハッサムの処理ルートが限られているのが課題に上がったためラティオスとの兼ね合いも含めてめざ炎クレセに変更しています。
これでクレセドランに重くなりましたが、ラティオスの波乗りで一貫させて対処します。




~処理解説~
ここでは主にver.オリジナルの処理解説を行います。

・対カバドリ、ミラーについて
バシャーモを入れたカバドリの欠点は、これまで風船ドリュウズを使わない限りミラーに対する明確な回答が得られにくいという点でした。
なぜならば、バシャーモ入りカバドリでは格闘枠(マッハパンチを撃つ枠)を採用すると格闘が重複してPTのバランスが悪くなるため一般的には格闘枠をバシャーモ1匹としており、そのためカバルドンやスイクンなどによる耐久数値的回答を得るしかありませんでした。
そこで私は今回ラティオスをメインとした起点作成により、いくつかの立ち回りによるアプローチでカバドリミラーを攻略することにしました。

1 VSらみるーカバドリ


選出段階で相手はまずパルシェンとクレセリアに注目すると考えられます。
バシャーモは対カバドリでは裏択の奇襲的立ち位置なため非常に使いにくい(このPTのバシャーモなら身代わりを搭載しているためカバルドンの欠伸などを起点にドリュウズを抜いて突破出来ます)。
そのため、相手の考慮するこちらのカバドリ対策は風船ドリュウズによる回答と珠、ラムパルシェン(+クレセリアのトリックルーム)などによるパルシェン軸の回答。
それを考えた時、まず相手のカバルドン対策としてスイクン(水ジュエル、カゴなど)、キノガッサ(ポイズンヒール)、ハッサム(蜻蛉返り)が挙げられます。その中で、全体的にこちらのPTに攻撃の通りが良くそのままカバドリ対策にもなっているスイクン選出が筆頭となるでしょう。あとは初手パルシェンが襷でない場合に主導権を握れるラティオスが先発に来ると予想されます。
そして、相手のドリュウズが風船であった場合はカバルドン抜きのドリュウズ選出も考えられます。
以上より、最も可能性のある選出はラティオス+スイクン+ハッサム>キノガッサ>ドリュウズ>カバルドンのラティスイクンを絡めた選出になると考えられます。
あとは強気にカバルドン+ドリュウズ軸の選出で来るのが次点でしょうか。

それらの選出をメインにこちらの選出を決めます。

ⅰパルシェンによる処理
先発は相手のPT全体に攻撃が通り起点作成も行えるラティオス。このラティオスは相手のカバルドンにトリック→置き土産でラムパルシェンの起点を作る処理ルートを用意しています(実戦では置き土産のターンにラティオスに交代されたりトリックを見切られて吹き飛ばしされたりする択も存在します)。カバドリ、ガッサ処理のためのラムパルシェン。あとはこれだけでは重たい相手のスイクンを処理するためと先述の相手のラティオス後出しからの展開要素としてドリュウズまたは瞑想クレセリアを選出します。
つまり、ラムパルシェンを入れた選出はラティオス+パルシェン+ドリュウズorクレセリアと選出します。この選出は相手のカバドリ選出に重きを置いた選出であり、ドリュウズを選出した場合の弱点はテクニシャンキノガッサで、クレセリアを選出した場合の弱点は相手のハッサムになります。此方ドリュウズでテクニシャンキノガッサが選出された場合はパルシェンで先に展開するかラティオスのサイクルで先に落としてしまいましょう。此方クレセリアでハッサムが選出された場合はラティオスの流星群とパルシェンのロックブラストでゴリ押しします。

ⅱバシャーモによる処理
先述のパルシェンによる処理と動かし方は同様に、先発ラティオスのトリック→置き土産または初手流星群からの1サイクルで置き土産→バシャーモ身代わりの展開を軸にします。そして、スイクンの選出に対応すべくドリュウズかクレセリアを残りの枠で選出します。
この選出は対カバルドン、キノガッサ性能を落とした代わりにハッサムとスイクンに強くなっています。

ⅲドリュウズによる同速処理
これはカバルドンのステルスロックからのラティオス+ドリュウズの択ゲー、同速ゲーを仕掛ける選出のため特記すべきでないでしょう。

ⅳカバルドンによる処理
この構築のカバルドンはイバンの実を持たせているため、ラティオスの流星群を受けたりしながらHP調整すれば相手のドリュウズにイバン地震を打ち込む処理が可能となります。

ⅴドリュウズの身代わりによる処理
ver.テストプレイ結果反映版では、この処理法を採用します。
カバドリラティでの身代わりを張るタイミングはシビアですが、これは使用者のプレイングに一任するため結果的に対応範囲を広げることが可能となりました。


らみるーカバドリは最もスタンダードなカバドリであるため使用者が多く、未だ大会で上位陣が使っている人気の高い構築です。
そういった構築にはしっかりと処理ルートを確保しておくことが重要です。


2 VSカバドリ+積みサイクル


ここではカバドリミラー選出を含め積みサイクルとカバドリをまとめて解説します。
こういったPTに対してはミラーを意識した上で、カバルドンでステルスロックを撒けるかどうかがもっとも重要になってきます。
相手のカバドリを意識しながらキノガッサ+パルシェン+ウルガモスorカイリューなどを処理するため此方の先発はクレセリアがになるかと思います。
クレセリアとキノガッサ対面ではキノコのほうしとタネマシンガンなどの択ゲーに迫られますが、やはり身代わりから入るのがリスク軽減のため有効でしょう。
もちろん、襷キノガッサと判断してサイコショックから入るのもリスキーですがリターンは大きいでしょう。
後ろは初手がウルガモスだった場合のためカバドリで展開するのが有効だと考えられます。
このPTを相手にしたとき、カバルドンでステルスロックを撒ければ勝ちが決まることも多いため、強気にカバドリ選出をしていくのがいいと思います。

相手のカバドリ選出にはらみるーカバドリ処理ルートのⅲとⅳで構いません。


・対雨構築について

VSニョログドラ+マンムーカイリューハッサム


マンムーニョログドラやニョログドラナット選出にラティバシャという有名な処理法が認知されています。
それはマンムーに対してラティオスのトリックで氷柱針などを固定しながら襷を奪い、その後バシャーモの起点とする方法です。
それが前提として相手の選出を予測するならば、バシャーモをカイリュー+ハッサムで処理するマンムーカイリューハッサム選出やニョログドラ選出をしながらバシャーモをカイリューやクレセリアなどで受ける処理法です。
こういった選出を崩すためにはカバドリラティ選出で対応するのがベストだと考えています。
マンムーに欠伸→ステロの順に行動し、残りのカイリューハッサムをドリュウズで処理し、クレセリアが入ればカバルドンの欠伸ループとラティオスで負荷をかけながらドリュウズで突破する方法です。
もちろん、この構築は珠ドリュウズで身代わりがあるためカバドリラティ選出を応用すればほとんどの雨選出には勝てるはずです。そのため、対雨で困ればカバドリラティ選出で問題はないでしょう。
ただし、ゴチルゼルが存在するときはラティオスやバシャーモを選出するのはリスキーです。
ラティオスが上手くトリック出来れば置き土産で起点回避できますが、ゴチルゼルに隙を見せないためにカバドリパル選出をするのも有効です。

雨以外にも、その他のマンムー+カイリュー+ハッサムの構成にはカバドリ選出を出すことが有効となります。



・ 対面構築、ボルトメタモンについて


化身ボルトロス+キノガッサ+パルシェンやボルトロス+メタモンなど単体性能の高いメタ選出が多いPTです。
ボルトロス+メタモンに関してはカバドリでドリュウズの身代わりで対応するのとクレセリアの身代わりで対応するなどこちらにも処理法がいくつもあるためここで特記すべきではないかと思います。
問題となる点はボルトロス+キノガッサ+パルシェンなどの選出でしょう。威張るボルトロスでなくとも挑発や身代わりでカバの起点作成を妨げられるためキノガッサやパルシェンの起点になってしまうことが多いと思います。
私がよく使用している処理法はカバドリラティで、キノガッサならば砂ダメで襷を排除し、ポイヒならば吠えるで無理やり流してしまいます。先発ボルトロスならば挑発などを見てドリュウズに交代して打点を取ります。先発パルシェンならばラムパルシェンなどのことも考え、カバルドンで地震を選ぶのがベストでしょう。
カバルドンの地震+ドリュウズの珠地震+砂ダメでパルシェンが乱数圏内です。
他にも、キノガッサ+パルシェン+ゴチルゼルorソーナンスなどの選出はカバドリラティでもっとも対処しにくいパターンです。
これには先発パルシェンかクレセリアで対処するのがベストでしょう。クレセリアとゴチルゼルの積み合いになっても、瞑想を先に6回積めばこちらが勝てる可能性が高いと考えられます。


・ クレセリア+ローブシンについて


もともと、HBクレセリアには珠ドリのA+2アイアンヘッド+ステロダメの数値を耐えられてしまうため、カバドリラティでは常に3割怯みを引かなければトリル展開を許して負けていました。
そこでトリルブシンや壁ブシンに圧倒的に強い残飯身代わりクレセリアを採用しています。
ブシンクレセバンギ選出を予想する場合はこちらはカバラティクレセ選出で対応し、バンギ後出し安定の場面でもラティの流星をそのまま使い、ラティを落としクレセリアのめざ格でバンギラスを落とせば残りは瞑想を積んで突破できます。
それを前提にして、相手がカバドリを切った選出をしてきても問題なので、カバドリクレセかラティクレセドリの選出も考慮すべきでしょう。
クレセリアを採用したことでこれらのグッドスタッフにはかなり厚くなりました。



大まかな処理解説は以上になります。
他にもレパルダスや受けループなどの処理が残っていますが、それらはラムパルシェン+カバドリで解決しようと考えています。
長くなりましたが、これで解説を終わりたいと思います。