2013年7月10日水曜日

【シングル】カバドリⅣ

6月の更新をサボってしまったので、最近使っているカバドリの新作を公開することにしました。
関西シングルFESTAではバンドリを使用しましたが、戦績が芳しくなかったため、暫くアイデアを温めることにします。




■カバルドン@オボンの実/砂起こし
性格:生意気
実数値:215-132-143-*-132-52
技:地震/欠伸/ステルスロック/吹き飛ばし

■ドリュウズ@命の珠/砂掻き
性格:意地っ張り
実数値:185-204-95-*-85-127
技:地震/アイアンヘッド/岩雪崩/剣の舞

■ラティオス@拘り眼鏡/浮遊
性格:臆病
実数値:157-*-100-181-130-177
技:流星群/竜の波動/目覚めるパワー(格闘)/トリック

■ハッサム@拘り鉢巻/テクニシャン
性格:勇敢
実数値:167-198-120-*-113-66
技:バレットパンチ/蜻蛉返り/燕返し/寝言

■ボルトロス@気合の襷/悪戯心
性格:臆病
実数値:155-*-90-177-100-179
技:10万ボルト/目覚めるパワー(氷)/電磁波/威張る

■メタモン@拘りスカーフ/変わり身
性格:呑気
実数値:155-*-*-*-*-*
技:変身/-/-/-


~解説~

以前から珠ドリュウズを使って来ましたが、ミラー対策が薄めであることが課題であったため、キノガッサやローブシンを使用しないミラー対策を考えたところスカーフメタモンを採用すると綺麗に纏まることが分かり、ボルトメタモンギミックをカバドリに組み込んでいます。

メインとなる選出はカバルドン/ドリュウズ/ラティオスの組み合わせですが、相手がカバドリやニョログドラであるときなどはラティオス/ハッサム/メタモンの組み合わせをサブ選出として扱います。

このカバドリは以前のカバドリよりもサイクル色を強めに構成しており、ドリュウズは剣舞を積んで全抜きするよりもサイクルに組み込んで扱うように構成しています。

各個体のチューニングに関して

・カバルドン
対ユキノオーやサイクル性能などを意識してHDオボンを採用。陽気キノガッサの気合パンチであれば2発耐えることができます。

・ドリュウズ
チューニングはレンツカ氏のチューニングを採用。A204として全振りから1落とすことでローブシン、キノガッサのマッハパンチの乱数から適したB95とS169スカーフガブリアス抜きのS127を確保しています。
身代わりの採用に関しては、受けループのグライオンとエアームドの両方をこのドリュウズで対策するためアイアンヘッドと岩雪崩両方が必要となり、身代わりは採用できませんでした。
もちろん、対戦環境を意識してエアームドを切った地震/アイアンヘッド/身代わり/剣の舞としてもいいでしょう。

・ラティオス
ヒードランなどが重いため波乗りかめざ格が必要となり、対バンギガッサヌオーで安定するめざ格を採用。あとはサイクル戦で必要な竜の波動とドリュウズ展開のために最低限必要なトリックを搭載。

・ハッサム
対レパルダス、キノガッサや竜技のクッション、ラティオス/ハッサムサイクル枠。
上記の役割を熟しつつ、火力を上げ、遂行速度を上げることによりダメージレースを簡略化させました。サイクル色の強いカバドリで鉢巻ハッサムは非常に強い動きが出来るのではないでしょうか。

・ボルトロス
対面性能、アドの取られにくさを意識してBW期の対面構築のような動きを想定しており、威張るとメタモンとのコンボも伴ってカバドリを崩す選出の障害物として機能します。

・メタモン
ミラーのドリュウズや雨のキングドラを処理するときや積みサイクルに対する圧力として採用。
そもそもメタモン自体が対面性能の優れたポケモンであり、サイクル戦では常に相手への圧力として動かせるところが強み。選出はラティオス/ハッサムやボルトロス/ハッサムをメインに考えています。

2013年5月27日月曜日

【シングル】壁トリパⅠ

近頃話題の噴火ドランをシングルで使った構築を考えました。
構築のベースはだいあん氏のPTかなたグッドスタッフを参考にして組み立てています。




 種族名 性格 持ち物 技1 技2 技3 技4 特性
 バンギラス 意地っ張り 拘り鉢巻 追い打ち 噛み砕く ストーンエッジ 馬鹿力 砂起こし
 ローブシン 意地っ張り 火炎球 マッハパンチ ドレインパンチ 空元気 ビルドアップ 根性
 化身ボルトロス 臆病 電気のジュエル 10万ボルト 目覚めるパワー(氷) 電磁波 挑発 悪戯心
 ラティオス 臆病 光の粘土 流星群 リフレクター 光の壁 置き土産 浮遊
 ヒードラン 冷静 拘り眼鏡 噴火 大文字 竜の波動 目覚めるパワー(格闘) 貰い火
 クレセリア 穏やか オボンの実 サイコキネシス 日本晴れ トリックルーム 三日月の舞 浮遊


◯構築指針

先述の通り、だいあん氏が第3回CCSで使用した構築とかなたグッドスタッフの最新版をベースに考案。
まず、一般的に補完の上で相性が良いとされているヒードラン+クレセリア+ローブシン+バンギラスの4匹を軸に構築を始めました。残りの2匹は対スイクン、壁始動要員、ガブリアス、レパルダス、キノガッサを意識しつつローブシンとのコンビネーションが期待できる化身ボルトロスを採用し、悪戯心挑発が出来るので自陣の方に壁を貼れば大きなアドバンテージを得られると考えHS壁ラティオスを採用しました。


◯個別詳細


■バンギラス@こだわりハチマキ
【性格】いじっぱり
【実数値】201-201-131-*-129-82
【技】おいうち/かみくだく/ストーンエッジ/ばかぢから

先述のかなたグッドスタッフから採用した調整の個体。詳細はhttp://kanata4210.blog106.fc2.com/blog-entry-53.html#more53ここを参照してください。
トリックルームからの鉢巻バンギラス展開は非常に強力であり、サイクル戦では遂行速度が速く相手の並びを崩すときの鍵となるでしょう。
また、壁状態での鉢巻バンギラスは非常に硬い重戦車となり弱点を取られなければ火力と耐久力でゴリ押すことも出来ます。



■ローブシン@かえんだま
【性格】いじっぱり
【実数値】181-211-115-*-117-61
【技】マッハパンチ/ドレインパンチ/からげんき/ビルドアップ

このローブシンはクレセリアのトリックルームからの展開よりも主にラティオスの壁からの展開を考えます。
そのためビルドアップを搭載し、ラムよりも火力があり状態異常を複数回防ぐことが出来る火炎玉根性型を採用。
壁状態でビルドアップを積むため物理耐久よりも特殊耐久を上げることを優先し相手のボルトロスに強くしました。ボルトロスに壁状態でドレインパンチを連打するだけで処理出来るでしょう。
なお、火炎玉の発動に1ターンかかるため、トリックルームからの展開を図るときは三日月の舞を使うべきかを適切に判断して下さい。



■ボルトロス@でんきのジュエル
【性格】おくびょう
【実数値】155-*-90-177-100-179
【技】10まんボルト/めざめるパワー(こおり)/でんじは/ちょうはつ

このPTで対処が苦しいボルトガブ構成やスイクンに強くするため電気ジュエルを持たせました。
先述の通り、挑発で相手の壁やトリックルームなどを阻止し、自陣の展開を遂行出来るように挑発が大きな働きをします。
カバドリやバンドリなどはクレセブシンの他にボルトブシンでも処理が可能となります。



■ラティオス@ひかりのねんど
【性格】おくびょう
【実数値】187-*-101-150-130-178
【技】りゅうせいぐん/リフレクター/ひかりのかべ/おきみやげ

壁を張る個体であり、後ろにドリュウズがいないためスカーフバンギラスの噛み砕くが非常に重たいのでA186バンギラスの噛み砕くを70%の高乱数で耐えるHSラティオス(通称:男の娘ラティ)を採用しています。
これにより壁張りがスムーズに出来、且つ最低限の火力を備えた流星群を打てる壁始動個体になりました。
置き土産の採用は、壁ラティでしばしば採用されるめざ炎と比較した上で同速対決で勝つことの重要性と壁を張った後の無償展開そして壁ターンの節約が目的です。
また、眼鏡ラティオス+残飯ヒードランの組み合わせが有名であるため、この構成で壁を読まれる可能性がやや下がるのも期待しています。



■ヒードラン@こだわりメガネ
【性格】れいせい
【実数値】191-*-128-198-132-87
【技】ふんか/だいもんじ/りゅうのはどう/めざめるパワー(かくとう)

構築のスタート、噴火ヒードランは実はかなたグッドスタッフでの課題であった受けループ対策の一つでもあります。
後述のクレセリアの日本晴れを使用し、晴れ天候で噴火を撃てば図太いBDラッキーを98%の超高乱数2発で落とすことができ、実質ラッキーで特殊個体が受けられない状態になります。
これは烏オフを見学したときに、ひとみゴウ氏がレンツカ氏の受けループとの対戦で日本晴れ噴火ドランを使用したことからアイデアを頂きました。
めざパを格闘にした理由は、ラスターカノンや大地の力では一貫性が乏しくバンギラスなどの後出を許してしまうため一貫性を意識しただいあん氏のめざ格を採用しています。



■クレセリア@オボンのみ
【性格】おだやか
【実数値】223-*-145-95-200-105
【技】サイコキネシス/にほんばれ/トリックルーム/みかづきのまい

対雨PTを意識し、定石とは異なる穏やか個体を使用。C161眼鏡キングドラの雨ハイドロポンプをオボン込みで80%の確率で2発耐えるためキングドラに後出しが効きます。
日本晴れを使うことでニョロトノとの対面でも安定した行動が選択できることになります。


2013年5月10日金曜日

【大会優勝PT】カバドリ Ⅲ

カバドリⅡで紹介したビーンカバドリと構成が同じですが、全体のチューニングを変えたので最新版を紹介します。




 種族名 性格 持ち物 技1 技2 技3 技4 特性
 カバルドン 呑気 気合のタスキ 地震 欠伸 ステルスロック 吹き飛ばし 砂起こし
 ドリュウズ 意地っ張り 命の珠 地震 アイアンヘッド 岩雪崩 剣の舞 砂かき
 ラティオス 臆病 拘り眼鏡 流星群 トリック リフレクター 置き土産 浮遊
 ハッサム 勇敢 拘り鉢巻 バレットパンチ 蜻蛉返り ダブルアタック 寝言 テクニシャン
 バシャーモ 陽気 格闘ジュエル 飛び膝蹴り ストーンエッジ 剣の舞 守る 加速
 スイクン 呑気 水のジュエル ハイドロポンプ 冷凍ビーム 神速 絶対零度 プレッシャー


◯個別詳細

■カバルドン@きあいのタスキ
性格 :のんき
実数値:215-133-187-*-92-52
技  :じしん/あくび/ステルスロック/ふきとばし

前回の記事、カバルドン考察で取り上げたHB襷カバルドンを採用。
オーバーキル気味の特殊攻撃をまとめて襷で1発耐えられ、且つ珠パルシェンの氷柱針を確定耐え、A200キノガッサの気合パンチを高乱数2発耐え、A187ドリュウズの地震確定3発耐えを実現出来ました。
襷のメリットは前回の記事でも紹介した通り、C200ラティオスの流星群やHCスイクンなどの水ジュエルハイドロポンプ、ニョロトノの雨天候水攻撃、ウルガモスの蝶舞オーバーヒートなど、カバルドンで1発耐えたい攻撃をまとめて耐えられることにあります。そうすると対ウルガモスの立ち回りでラティオスの流星群などで起点にされてもラティオスを引いてカバルドンを出せば吹き飛ばしが安定しウルガモスを楽に流せます。
また、補正HB個体であるためポイズンヒールキノガッサの気合パンチを2発耐えると、「胞子:眠り→身代わり:眠り→気合パンチ:眠り→気合パンチ:起きて吹き飛ばし」の過程でキノガッサの身代わりを残さない立ち回りが可能となります。
Sラインに関しましては、S52の理由が無振りソーナンス抜かれ且つ無振りヤドラン抜きというチューニングになっています。こうすると最遅ユキノオーと対峙しても天候を取れ、ソーナンスのアンコールを不発にしながら欠伸が出来ます。
起点型カバドリではこのカバルドンが最も理想的なのではないでしょうか。


■ドリュウズ@いのちのたま
性格 :いじっぱり
実数値:185-205-94-*-85-127
技  :じしん/アイアンヘッド/いわなだれ/つるぎのまい

前回の記事同様の個体です。
またアイアンヘッドか岩雪崩のどちらかを身代わりにすることで対ローブシン、ドリュウズなどで強い択を作ることが出来るため、身代わりの採用を検討してもいいでしょう。
グライオンやクレセリア、キノガッサに薄くしてアイアンヘッドを身代わりにする場合は陽気AS個体にすることをお勧めします。なぜなら、グライオンやクレセリアに撃つアイアンヘッドの威力確保が必要でなくなったため、威力ラインが後退しても身代わりの連打で砂ダメを稼いで同じダメージ量を確保出来るので問題はあまりありません。
逆に岩雪崩を身代わりにするときはこの調整のままでいいかと思います。岩雪崩を消して薄くなる相手は、ギャラドス、ボルトロス、カイリューなどです。
この身代わり採用に関してはこのPTを使って対戦する環境を予測した上で適した方を選べば勝率を上げることが出来るかもしれません。


■ラティオス@こだわりメガネ
性格 :おくびょう
実数値:155-*-100-182-131-178
技  :りゅうせいぐん/トリック/リフレクター/おきみやげ

カバルドンを襷にしたことで流星群を撃った直後の起点回避がしやすくなったため竜の波動を置き土産にして更にドリュウズの起点作成能力を上げました。
この構成にすると、「竜ジュエルではいけないのか」という問いが出てきそうに思いますが、まずこのラティオスは1.5倍流星群を複数回撃つことで相手の起点を回避しているため眼鏡である必要性があるのと、後述のバシャーモとの連携で拘りトリックが必要であることの2つの理由があります。
置き土産を採用することでかなたグッドスタッフなどのバンギブシン構成に対しリフレクターを張って直ぐ自主退場するのでリフレクターの継続ターンを確保出来、カバドリラティなどの選出で対応することが以前よりもしやすくなっています。


■ハッサム@こだわりハチマキ
性格 :ゆうかん
実数値:167-198-120-*-113-63
技  :バレットパンチ/とんぼがえり/ダブルアタック/ねごと

眼鏡ラティオスの流星群を1.5発耐えるときのダメージ乱数を最適化しました。Hを2削ったデメリットはA204鉢巻バンギラスのストーンエッジダメージの最高乱数+1乱数分でハッサムが落ちるという程度ですので、こちらの調整の方が理想的でしょう。
持ち物は鉢巻にして小回りを効きにくくした反面ラティハッサムサイクルの遂行速度を最大に上げました。こうすることでブルンゲルなどとの対峙で蜻蛉返りからの流星群で確定圏に入れる立ち回りがしやすくなっています。カバドリラティハッサム構成でのハッサムはオッカ持ちを警戒される事が多く、多少Hが削れていなければラティオスでもめざ炎を撃たずに引いてくる可能性が少なからずあるため前のめりな鉢巻でアドを取ろうと考えました。
また、鉢巻ダブルアタックの威力は1発分で無振りガブリアスの身代わりを確定破壊、HSスイクン、HSグライオンなどの身代わりも高乱数で破壊出来るほどです。
Sに関してはハッサムミラー対面などで後攻蜻蛉をしなければアドを取られてしまうため、基本的に後攻蜻蛉をするために最遅のままです。


■バシャーモ@かくとうジュエル
性格 :ようき
実数値:155-172-90-*-91-145
技  :とびひざげり/ストーンエッジ/つるぎのまい/まもる

対雨やカバドリに選出するためのバシャーモ。構成、調整などは前回と同様で変更点はありません。
基本的に剣舞をするときはラティオスのトリックからの展開や相手の交代を読んだときです。ラティオスが置き土産を採用したため更に剣舞展開がしやすくなりました。
格闘ジュエルにする理由は、剣舞からの飛び膝蹴りでHBスイクンを確定、HBカバルドンを高乱数で落とせるためカバドリなどでもカバラティバシャ選出で対応することも可能となるからです。


■スイクン@みずのジュエル
性格 :のんき
実数値:191-108-148-142-136-98
技  :ハイドロポンプ/れいとうビーム/しんそく/ぜったいれいど

このPTは対零度スイクンで絶対零度の打ち合いになることが多く、その点で有利に動かすためSを上げています。
また耐久性を対C182眼鏡ラティオスの流星群耐えの最低ラインに落とした反面、Aを上げて神速の威力をH137B100キノガッサの身代わりを確定破壊にまで上げました。こうすることで対キノガッサでも身代わりを残さずに立ち回るチャンスを確保できています。
対スイクンの零度打ち合いや対ヌオーを放棄してこのスイクンを
189-*-136-143-136-135ハイドロポンプ/れいとうビーム/ミラーコート/おいかぜ@イバン
にすることも検討すべきでしょう。
こうすると対カバドリなどで更に有利な立ち回りが可能になります。


このカバドリは起点としてもサイクルとしてもかなり前のめりな構成になっており、多少難儀な択が発生しても強気に立ち回ると勝ちが確定しやすいような構築になっています。
この記事内でも様々なチューニング案を例示していますが、対応範囲を意識すればこのままの構成が最適解になっていると考えられます。



5/14追記:

現在、ハッサムとスイクンの構成を変更しています。
その変更後の構成を追記しておきましょう。


■ハッサム@はがねのジュエル
性格 :ゆうかん
実数値:167-198-120-*-113-63
技  :バレットパンチ/とんぼがえり/ダブルアタック/つるぎのまい

カバドリ用アタッカーハッサムを考察した結果、ついに寝言を外すことになりました。
ダブルアタック1発分で殆どのポイヒガッサの身代わりを破壊できるため、ガッサ対面ならば「胞子:眠り→身代わり:眠り→気合集中:2/3の確率で起きてダブアタ(気合パンチ失敗)→ジュエルバレパン:凡そ55%以上の確率でガッサ致死」と妥協しながらも有利な行動を採ることができます。そして、寝言を外した時の最大の懸案事項として対レパルダスがありますが、レパルダスに至ってもA+2状態でのダブルアタック+身代わり消費+砂ダメで耐久調整を施したレパルダスであっても落とせることになります。そのため私は、ダブルアタックを採用したA198以上のハッサムに限り寝言は必要がないと結論付けました。
そして鋼ジュエルであるため、カバやラティでの起点作成後にハッサムを展開することも可能となりました。鋼ジュエルバレパンの威力の目安は、ステロダメ+A+2鋼ジュエルバレパンで耐久4振りガブリアスが確定1発となる威力になります。


■スイクン@カゴのみ
性格 :のんき
実数値:207-*-183-110-136-94
技  :ねっとう/れいとうビーム/ねむる/ぜったいれいど

対カバドリ、バンドリ、ヌオー、ブルンゲル、ラティオスとの対峙を考えたとき、以前のHCアタッカースイクンでは消耗が激しく押し負けることが多かったため、古典的なHBスイクンにしました。このスイクンは以前のアタッカースイクンと違い、対カバドリなど以外ではメインウェポンは絶対零度になります。また、相手が物理アタッカーであった時などは熱湯で火傷を狙い、後続の起点にするときもあります。
これにより、対カバドリでの選出がカバルドン+スイクン+αで安定して勝てるようになりました。


5/25追記:

しゅふぁさん主催のネット大会に参加して来ました。
http://pokemonmatome.blog.fc2.com/blog-entry-6.html
そこで幸いなことに優勝できましたのでそれを報告させていただきます。

そこで使用したスイクンの型が変わっているので追記しておきます。

■スイクン@カゴのみ
性格 :おくびょう
実数値:205-*-135-110-138-150
技  :ねっとう/れいとうビーム/めいそう/ねむる

対ガッサ、らみるーカバドリを意識して臆病瞑想スイクンに変更しました。
これで対ヌオーを完全に切った形となります。ラティオスやカバルドンの起点作成能力から、このスイクンは積みやすく入っているはずです。

2013年5月2日木曜日

【シングル】カバルドン考察

近頃カバドリを使う人が以前より増えてきたように感じているので、カバルドンの考察を特集します。

カバルドン


今の対戦環境でのカバルドンは殆どがドリュウズとのコンビでカバドリ構成を組んでいます。
しかしそのカバドリ構築の種類はBW中期以来増え続けており、現在のカバドリの種類は凡そのテンプレがあるにしても残り4匹の組み合わせはメジャー級ポケモンの組み合わせ方次第でかなり多様化しています。

そしてカバドリ構築の種類が変わればカバルドンの型も変わることが多々あります。
今回はそのカバルドンの型を私の知る限りまとめてみようと思います。


カバドリ構築でのカバルドンの役割は主に3つに分類されます。

Ⅰ 天候を変更と起点サポート
Ⅱ 物理受け、流し
Ⅲ アタッカー

どのカバルドンでもⅠ~Ⅲまでの要素を含みますが、特徴としてどれの要素に重きを置いた型なのかを考えて分類します。


Ⅰ 天候の変更と起点サポート

このカバルドンは場に居座ることが多く、欠伸で相手を眠らせてドリュウズなどの起点とすることを目的としたカバルドンです。
現在もっともスタンダードな起点サポート型のカバルドンは以下のような型になります。

カバルドン@オボンのみ 212-132-161-*-119-67or62
じしん/あくび/ステルスロック/ふきとばし
A182鉢巻タイプ一致威力120物理技をオボン発動で急所込み80.7%の確率で2発耐え
C182眼鏡タイプ一致威力140特殊技を高乱数耐え (1/16)
(S62は最遅ハッサムのS63抜かれ調整)

他には

カバルドン@たべのこしorイバンのみorイトケのみorゴツゴツメット
215-132-158-*-119-67or62 
じしん/あくび/ステルスロック/ふきとばし

以上のような型が散見されます。

技構成に関してはアイデンティティとなる欠伸が筆頭に上がり、残りに地震、ステルスロック、吹き飛ばし(吠える)、怠ける、鈍い、氷の牙、炎の牙、岩雪崩などが候補に挙がります。
その中で、起点サポートカバルドンとしての動きにもっとも合った構成が上記の4つとなります。
その理由は、まず地震がもっとも高威力の技であり無振りガブリアスの身代わりを破壊出来るため挑発ボルトロス、風船挑発ヒードランとの対面を考えなければ氷の牙や岩雪崩は採用する必要がなく、欠伸は起点サポートカバルドンのアイデンティティでもあります。ステルスロックは襷や頑丈、マルチスケイルの破壊と耐久ラインずらしで非常に有効なため採用され、身代わりを張って欠伸を回避しながらカバルドンを起点にしてくるどんなポケモンの身代わりも相手の残存数が2以上なら強制交代で封じれる吹き飛ばし(吠える:特性の防音に弱い)が必要となるのでこの4つがもっとも汎用性の高い起点サポート型カバルドンと言えます。

次は耐久ラインについてです。
カバドリ構築を動かすとき、まず初めに眼鏡ラティオスの波乗りと流星群を耐えられるかどうかが重要な調整ラインになってきます。
一般的な眼鏡ラティオスは以下のような型であり

ラティオス@眼鏡 155-*-101-182-130-178
りゅうせいぐん/りゅうのはどう/なみのり/トリック

竜の波動はH振りだけで耐え、波乗りはD109周辺から耐久調整が考えられ、流星群はD118周辺からとなります。

ここで、これら全てを耐えるカバルドンなら初手でカバルドン:ラティオス対面のときに欠伸が安定択になります。
もし、近頃流行っているジュエル瞑想ラティオス

ラティオス@竜ジュエル 156-*-101-181-131-177 ( or 156-*-101-199-131-161 )
りゅうせいぐん/めざめるパワー(炎)/めいそう/みがわり

であろうと、瞑想なら欠伸が入り、身代わりなら次のターンに吹き飛ばしが安定行動となるため、結局のところ欠伸が一番良い手であると言えます。
しかし、上記のように控えめ個体のラティオスが存在する限りカバルドンの行動はまだ完全な安定択にはなりません。

そこでC200眼鏡ラティオスの流星群を耐えられるD132(D補正あり220)を使用するともっと動きやすくなることでしょう。

まとめるとこうなります。

H振りのみ C200眼鏡ラティオスの竜の波動を確定耐え
D109    C182眼鏡ラティオスの波乗りを高乱数以上で耐える
D118    C182眼鏡ラティオスの流星群を高乱数以上で耐える
D132    C200竜ジュエルラティオスの流星群を高乱数以上で耐える
(Hはオボン用の212とその他の215を想定)

また、近頃私はオボンのみで物理耐久を底上げするHDオボンカバルドンよりもHB襷カバルドンの方が物理耐久値が高いことに気づき、特殊ダメージが入る場面を想定すると1発を耐えることが重要な場面が多いためそちらを使用しています。

カバルドン@襷 215-132-187-*-92-62
じしん/あくび/ステルスロック/ふきとばし

(H215+オボン回復量53)×B139=37252
H215×B187=40205

また、HB襷カバルドンならば最近猛威を振るうHC水ジュエルスイクンのハイドロポンプを耐えながら欠伸を入れる事が可能となり、その他雨状態でのニョロトノの水技や炎ジュエルウルガモスのオーバーヒートなどもまとめて耐えることが出来るため非常に有効だと考えます。

他にはカバルドンを起点にするポケモンの筆頭であるキノガッサに起点とされないためのラムめざ飛カバルドンの存在も確認されています。

カバルドン@ラムのみ 215-133-152-110-101-60 ←調整はSORIAさんの配分を紹介しています。
じしん/めざめるパワー(飛)/あくび/ステルスロックorふきとばしorこおりのキバ

他にはステルスロックを撒くときに対面したポケモンを強制交代させるためのレッドカード

カバルドン@レッドカード 215-132-139-*-136-67 ←調整はJENNIFERさんの配分を紹介しています。
じしん/ステルスロック/あくび/選択

や後続から天候を取り、そのターンのうちに高速でドリュウズ展開を図る脱出ボタン

カバルドン@だっしゅつボタン 215-132-138-*-113-89 ←調整はヒデキさんの配分を紹介しています。
じしん/こおりのキバ/あくび/ステルスロック

なども考えることは出来ます。

これらのカバルドンを採用するカバドリ構築は、ドリュウズメインのカバドリや積みサイクルの要素が濃いカバドリ構築となっていることが多いでしょう。



Ⅱ 物理受け、流し

このカバルドンは主にサイクル戦で物理受けとして使用し、ゴツメダメ+砂ダメで相手のHPを大きく削れ、怠けるで随時回復して受け回すのが特徴です。
受け回すカバルドンがしばしば採用されるPTにカバドリラッキー構築があります。
詳細はエンドーさんのカバドリラッキーを参照してください。

カバルドン@ゴツゴツメット 209-132-177-*-92-83 ←調整は上記のエンドーさんの配分です。
じしん/こおりのキバ/あくび/なまける

このカバルドンはカバドリラッキーなどのサイクル戦に軸を置くカバドリ構築に採用されることが多いでしょう。



Ⅲ アタッカー

このカバルドンは鉢巻を持ったり鈍いで積んで積極的に攻撃を仕掛けるカバルドンであり、カバドリ構築としては変則的な立ち回りに軸を置くPTにしばしば採用されます。

カバルドン@鉢巻 184-180-138-x-92-99 ←調整はみれーゆさんの配分を紹介しています。
じしん/こおりのキバ/ほのおのキバ/ねごと

カバルドン@ゴツゴツメット 215-133-165-*-106-74 ←調整はだいあんさんの配分を紹介しています。
じしん/こおりのキバ/のろい/なまける

鉢巻カバルドンは通常のカバドリに対応するプランで立ち回る相手に意表を突けることが多く、そのときに稼いだアドバンテージは試合を大きく左右するものとなるほどの強さを持っています。
なのでしばしば通常のカバドリ構築に見せかけた鉢巻カバルドン採用の偽装カバドリも存在します。


鈍いカバルドンは特殊アタッカーを全て倒した後の全抜き性能は非常に高く、また対カバドリミラーでも強いため起点型カバドリでも

カバルドン@ゴツゴツメット 215-133-165-*-106-74
じしん/あくび/のろい/なまける

このような形で採用することも出来ると考えています。




扱った経験が少ないためⅡとⅢの情報量が少なくなってしまいましたが以上となります。


2013年4月25日木曜日

【シングル】カバドリ Ⅱ

今回はBW期にカバドリ構築として一世を風靡した2種類のカバドリ構築、「らみるーカバドリ」と「ビーンカバドリ」をそれぞれリスペクトした構成の2本立てです。
構成を参考にした構築
らみるーカバドリ(http://d.hatena.ne.jp/ramiru0609/20110522/1306074759) 
ビーンカバドリ(http://d.hatena.ne.jp/knmcwgtb/20120207/1328546341)

まずはらみるーカバドリ構成。
これは以前に紹介したカバドリⅠの延長で、更に構築として練り込みました。



 種族名 性格 持ち物 技1 技2 技3 技4 特性
 カバルドン 腕白 オボンの実 地震 欠伸 ステルスロック 吹き飛ばし 砂起こし
 ドリュウズ 意地っ張り 命の珠 地震 アイアンヘッド 岩雪崩 剣の舞 砂かき
 ラティオス 臆病 拘り眼鏡 流星群 竜の波動 トリック リフレクター 浮遊
 ハッサム 勇敢 オッカの実 バレットパンチ 蜻蛉返り 羽休め 寝言 テクニシャン
 キノガッサ 意地っ張り 気合の襷 マッハパンチ タネマシンガン ストーンエッジ キノコの胞子 テクニシャン
 スイクン 臆病 カゴのみ ハイドロポンプ 冷凍ビーム 瞑想 眠る プレッシャー


◯個別詳細

■カバルドン@オボンのみ
性格 :わんぱく
実数値:212-132-162-*-118-67
技  :じしん/あくび/ステルスロック/ふきとばし

以前ゴツゴツメット持ちだったものを対マンムー、パルシェンなどに対する脆弱性からオボン型に変更。
これによりゴツゴツメットよりも全体の動きを上手く調節する動きがしやすくなっています。
しかし、以前のカバルドンでゴツメダメを稼いでドリュウズやラティオスの突破圏内に入れる立ち回りはできません。


■ドリュウズ@いのちのたま
性格 :いじっぱり
実数値:185-205-94-*-85-127
技  :じしん/アイアンヘッド/いわなだれ/つるぎのまい

HPを削り、必要なASを確保した残りは全てBに振りました。Sは砂天候でS169スカーフガブリアス抜きです。
以前から地面ジュエルやヨプとの比較に晒されてきた珠ドリュウズですが、私が珠ドリュウズにここまで拘るのには理由があります。それを端的に言えば「総合的火力の保持」に尽きます。対受けループや対ローブシン+スイクンを想定すれば自ずと地面ジュエルとの比較が出来るように、珠なら全抜き耐性が整い易いのとサイクル戦でも火力を維持できることも大きな利点です。
具体的な対グライオンのシミュレートは
レンツカさんのブログ(http://d.hatena.ne.jp/o500220204/20130423/1366716984#seemore)を参照してください。
上記のリンクから導き出されたBW2環境用理想グライオンH168B150をダメージ161~191(95.8%~113.6%) 乱数1発(81.3%)で落とせることになります。


■ラティオス@こだわりメガネ
性格 :おくびょう
実数値:155-*-100-182-131-178
技  :りゅうせいぐん/りゅうのはどう/トリック/リフレクター

眼鏡ラティオスとしての運用とドリュウズ展開の起点作りを技スペース1:1で構成。これはバンギラス+ローブシンorキノガッサなどのテンプレ選出に対しバンギラスを誘いながらトリックからのリフレクターでラティオスを落としながらドリュウズを展開し、そのままマッハパンチを耐えながら全抜きを図る立ち回りが可能となりました。相手のバンギラス選出が濃厚なバンギブシンやバンギガッサ構成にはガッサラティドリュやラティハッサムドリュ選出で対応します。
これは珠ドリュウズ展開を試みるラティオスの型としては最も理想的な構成だと思っています。


■ハッサム@オッカのみ
性格 :ゆうかん
実数値:175-179-121-*-121-63
技  :バレットパンチ/とんぼがえり/はねやすめ/ねごと

以前のダブルアタック型から変更し、くろもちさんの調整(http://curogomamoti.blog.fc2.com/blog-entry-52.html)を採用しました。
キノガッサが襷個体であるため対ノオースタンなどにまだ脆弱性が残り、羽休めを採用しなければユキノオーの吹雪とガブリアスの鮫肌ダメージ、それの積み重ねで直ぐにガブリアスの逆鱗圏内に入ってしまうため羽休めの採用と耐久を上げたくろもちさんのハッサムが非情に良い回答だと考えました。また、羽休めは対マンムー入り雨でもサイクル延長を図る手段の一つであるため、らみるーカバドリ型ではこれが最も有用性の高いハッサムでしょう。しかし、対ポイズンヒールキノガッサでは先に身代わりされてしまうと気合パンチを通してしまい対キノガッサ全体でやや対応力が落ちた形となります。そこで、対マンムー入り雨の対応力としても有効な後述のスイクンが決まります。


■キノガッサ@きあいのタスキ
性格 :いじっぱり
実数値:135-200-101-*-80-122
技  :マッハパンチ/タネマシンガン/ストーンエッジ/キノコのほうし

ドリュウズメインなカバドリであるのと、カバドリのガッサは選出択ばかりが生じてポイヒガッサは安定した選出機会が限られています。そのためテクニシャン襷ガッサを採用することで一部の選出択を潰し、スピーディーに詰める動きとストッパー、グライオンやスイクンを落とす立ち回りが出来るようになります。
ストーンエッジについては、ボルトロスを確定で落とせて後続のガブリアスに隙を見せないという利点とらみるーカバドリ構成によく選出されるウルガモスを無理やり突破して大きなアドを稼ぐなどの利点があり、これは相手の裏をかく戦術として有効です。このキノガッサはバンギ入りの構築などに初手から選出します。


■スイクン@カゴのみ
性格 :おくびょう
実数値:189-*-135-131-135-148
技  :ハイドロポンプ/れいとうビーム/めいそう/ねむる

今までのらみるーカバドリ構成では今ひとつ回答を煮詰め切れなかったマンムー入り雨に対する手段として臆病の採用に踏み切りました。
マンムー入り雨にはラティハッサムスイクン選出で問題ないでしょう。C+1の冷凍ビーム×2発+ハッサムのバレットパンチで4振りキングドラが落とせます。
Sはマンムーやカイリューなどの最速S145からギャラドスのS146、腕白グライオンのS147をまとめて抜けるラインを確保。バンギラス入りの構築には既にいくつも回答が存在するのと、ガッサがウルガモス耐性を持ったことでCを減らす余裕が出来たことが大きいかと思います。それとハッサムのダブルアタック不採用で万一ガッサに気合パンチを通されても上から冷凍ビームで落とせるSの速いスイクンは重宝します。




次にビーンカバドリ構成です。らみるーカバドリで難易度の高めな対マンムー入り雨やノオースタンに対する直接的な回答としてキノガッサをバシャーモに変更して以来この構成を煮詰めてきました。



 種族名 性格 持ち物 技1 技2 技3 技4 特性
 カバルドン 腕白 ゴツゴツメット 地震 欠伸 ステルスロック 吹き飛ばし 砂起こし
 ドリュウズ 意地っ張り 命の珠 地震 アイアンヘッド 岩雪崩 剣の舞 砂かき
 ラティオス 臆病 拘り眼鏡 流星群 竜の波動 トリック リフレクター 浮遊
 ハッサム 勇敢 オッカの実 バレットパンチ 蜻蛉返り ダブルアタック 寝言 テクニシャン
 バシャーモ 陽気 格闘ジュエル 飛び膝蹴り ストーンエッジ 剣の舞 守る 加速
 スイクン 呑気 オボンの実 ハイドロポンプ 冷凍ビーム 神速 絶対零度 プレッシャー


◯個別詳細

■カバルドン@ゴツゴツメット
性格 :わんぱく
実数値:215-132-158-*-119-67
技  :じしん/あくび/ステルスロック/ふきとばし

キノガッサをバシャーモにしたことで若干ギャラドスに隙が出来るためラティオスで逆鱗を誘いながらラティオスの竜の波動やドリュウズの岩雪崩圏内に入れるためにカバドリⅠでの扱い方を踏襲しゴツゴツメットカバルドンを採用しました。
このカバルドンは上記のオボンカバルドンと違い、積極的に後出して定数ダメージを稼ぐ「攻めるカバルドン」です。このカバルドンに攻撃したローブシンは直ぐにラティオスの竜の波動圏内にまで入ります。そういった点でゴツゴツメットはかなり評価しています。


■ドリュウズ@いのちのたま
性格 :いじっぱり
実数値:185-205-94-*-85-127
技  :じしん/アイアンヘッド/いわなだれ/つるぎのまい

キノガッサをバシャーモにしたからと言ってドリュウズの動きに大きな変化は無いため上記のらみるーカバドリ構成と変更点はなし。
解説は上記を参照してください。


■ラティオス@こだわりメガネ
性格 :おくびょう
実数値:155-*-100-182-131-178
技  :りゅうせいぐん/りゅうのはどう/トリック/リフレクター

これも同じ理由で変更点はなし。しかしこのラティオスの動き方は変わってきます。
マンムー入り雨PTなどに対し、ラティオスでトリックして氷柱針を固定して後続バシャーモ展開で綺麗な回答を得られます。


■ハッサム@オッカのみ
性格 :ゆうかん
実数値:169-198-120-*-111-63
技  :バレットパンチ/とんぼがえり/ダブルアタック/ねごと

カバドリⅠ:修正版で採用したハッサムの最遅型です。
最遅にする利点は、S64以上のカバルドンの欠伸ループを後攻蜻蛉で切れるのと耐久の低めなローブシンを後攻蜻蛉+ラティオスの竜の波動で落とす立ち回りが可能となるためです。
耐久調整はラティオスの眼鏡流星群1.5発を乱数1つ切って耐え調整で、A198でもH155B104ガッサの身代わりは確定破壊出来るためオッカの場合はこの調整が理想でしょう。
スイクンを含め、このPTは全体がガッサに対して甘い構成であるため気合パンチを打たせないためにダブルアタック型を採用する必要があります。


■バシャーモ@かくとうジュエル
性格 :ようき
実数値:155-172-90-*-91-145
技  :とびひざげり/ストーンエッジ/つるぎのまい/まもる

カバドリだけでは難しい対雨や対ノオースタンなどに対応すべく採用した2匹目の超火力ソース。
このバシャーモの存在でらみるーカバドリでは難しかったマンムー入り雨やニョロゲロゲ霊トルネなどの構成にかなり強くなりました。
またバシャーモがいると相手のカイリュー選出が増えるためゴツメカバルドンがより活きてきます。攻撃範囲の観点からフレアドライブやブレイブバードは採用せずストーンエッジで相性を取っていくことにしています。


■スイクン@オボンのみ
性格 :のんき
実数値:191-97-148-142-136-108
技  :ハイドロポンプ/れいとうビーム/しんそく/ぜったいれいど

バシャーモ採用で見かけ上ウルガモスに対しての選出圧力があり、ウルガモスは全体のダメージレースで突破出来る見込みがあるため水ジュエルをオボンに替えて対スカーフガブリアス性能を上げました。これでノオースタンやグッドスタッフなどに対してかなり有利に立ち回れます。
Sは控えめ瞑想スイクンまでを意識して108。スイクンにスイクンを投げて零度で処理する流れではこのSで問題ないでしょう。
ビーンカバドリではガッサ不採用なため対ヌオーにはほとんど回答が無い状態に近く絶対零度は必須です。そして交代際の絶対零度は現在の火力本位な環境では相手の勝ち筋プランを崩すのに最も有効な戦法だと考えています。




長くなりましたが以上になります。

2013年3月29日金曜日

【シングル】環境分析 Ⅲ

 先日のエースさん、くーるじーさん、響さんなどのTwitterでのやりとりを見て、それに便乗した形でこの記事を書きました。
そのTwitterでの議論テーマは「対面構築の定義と名称」でしたが、私はその議論を拡張し、過去の環境分析などの記事で取り上げたテーマを踏まえた上で話を進めることにします。


最初に、今から議論するテーマ自体の意義について考えます。

これから扱うテーマはポケモンの対戦ルールシングル63での「PT構築の分類」であり、PTを構築と呼ぶ以上PTのコンセプトとそれぞれのポケモンの採用理由や型、仮想敵への対策、その対策を切る理由などが明確に説明できなければなりません。そうした事前の準備段階での理論に沿って組まれたPTが構築であるとします。
そのPT構築の種類は当然ポケモンの組み合わせや型の数だけ存在することになり、昨今の対戦環境ではPT構築群の分類が自然と生まれ、その名称が氾濫しておりその定義も個々人の解釈によって異なっているのが現状です。そうした中で現在は、PT構築群の分類を体系的にまとめて定義を明確にし個々人の解釈に齟齬が生まれることを防ごうとする動きがあります。しかし、そこで問題が生じます。PT構築の分類で名称を定義することは、その名称の由来となった各個人の権威付けに繋がり、所謂「起源主張」と揶揄されて論争が絶えず分類が進展しないことがこれまでの流れでした。
そこで私は分類上の名称は1つに定める必要は無いと考えました。つまり、各個人が同じPT構築を想起出来る共通認識の方を取り扱えば名称が複数あるとしても意味が同等であるなら対戦考察での会話に齟齬は生まれにくいでしょう。(ここで名称とその意味を意図的に乱立させる荒らし行為についての問題は論外とします。)
また、しばしば取り上げられる議論テーマとして「PT構築の分類に意義はあるのか」というものがあります。それは「PT構築がそもそも分類出来るものであるのか」という問いと「分類が必要であるのか」という問いがあり、前者については各プレーヤー達が同じPTまたはそれに似たPTを使うという状況がであるため共通認識が自然と生まれ、分類が出来ます。後者については各プレーヤー同士の会話を円滑にするためという回答と響さんの言葉をお借りし、
響@Σ,,゜◇゜,,<@hibiki_mikage 3:25 「理解する」ということは,分類できて,名前をつけることができて,予測することができる ということである。
とあるように、PT構築群の分類は各プレーヤーの理解を助け、そのPT構築に対してメタ張る際に思考をよりコンパクトでスマート にします。つまりポケモン対戦に限った話ではなく、物事を体系的に分類することはそれを理解して応用するために必要なことでもあります。
そのため、PT構築群の分類は対戦考察をするプレーヤー達とは切り離せないものであることが分かります。

上記の事項を踏まえた上で、実際にPT構築群を分類しみましょう。

まず初めに、私は役割理論を前提とした上で数あるPT群を勝ち筋のコンセプト別に分類することにしました。
『受けループ』
BW期から、進化の輝石ラッキーとポイズンヒールグライオン、ゴツゴツメットエアームドの存在で「潰し」を放棄して「受け」と「流し」のみの数値的ロジックのサイクルのみで勝ち筋を得るコンセプトのPTが広く使われるようになりました。そのPT構築群は広く『受けループ』と呼ばれています。この受けループの存在が後々に剣の舞などの積み技やキノコの胞子など状態異常を幅広く採用したダメージ数値外での「潰し」と1:1交換以上のアドバンテージを得る「崩し」主体のPTが数多く生まれた切っ掛けになったと私は考えています。
そして、『受けループ』の定義を上記の「潰し」を放棄して「受け」と「流し」のみの数値的ロジックのサイクルのみで勝ち筋を得るコンセプトのPTとします。
この定義の方法は、ポケモンの種族を指定せずにPTのコンセプトのみで定義する方法であり、くーるじーさんや響さんの言葉をお借りすれば『広義的な受けループ』と言えるのではないでしょうか。
そしてこの定義通りにPT構築を組むと自然に上記の3体が入ります。そして残りの3体に全て自己回復ソースを採用した場合は@コさんなどが提唱する『純正受けループ』となります。しかし、実際は受けループを崩す手段も確立されており残りの3体を、相手の崩しに対するメタに回したりグライオンを抜いた受けループも存在します。よって、この段階で受けループの分類を行うと下記のようになるのではないでしょうか。


受けループ
└─「潰し」を放棄して「受け」と「流し」のみで勝ち筋を得る ── 広義的な受けループ
└─ラッキーグライオンエアームド構成を採用 ──────── 狭義的な受けループ
    └─PT構成体全てに自己回復ソースを付与 ─────── 純正受けループ

受けループの定義には諸説あり、明確な定義と詳細な分類についての議論は読者に任せることにします。


上記の受けループ分類のように、分類を行うときに私はポケモンの構成を指定せずに、まずPTコンセプトの分類から始めています。そのときには「広義的な」という言葉を使いポケモンの構成を指定した「狭義的な」カテゴリと区別します。

こういった方法で現行環境でメジャーなPT構築群を分類してみましょう。

今のPT構築群を分類すると、ⅰ上記の受けループ、ⅱ積みや状態異常などのロジックで崩しを主体とするPT群、ⅲ潰しを行い役割理論的なダメージレースで勝ち筋を得るPT群の大きく3つのカテゴリに分類できるのではないでしょうか。
そして、私は仮設的にⅱとⅲにそれぞれ「崩しロジック」、「スタンダード」と名称を付けておきます。『スタンダード』という言葉を選んだ理由は役割理論的なサイクル戦がポケモン対戦の黎明期から始まった最も基本的なプレイスタイルであると考えたからです。(もちろん、仮設的に与えた名称であるため後の議論で変わっても意味が同じであるなら問題はありません。)
実際にはⅰ以外のPT構築群はⅱとⅲの要素が混ざり合ったPT構築になるでしょう。その場合は次に示す通りポケモンの構成を指定して分類していきます。

『天候軸』
 上のアイコンの5体は特性でそれぞれ天候を変えることが出来、その天候とのシナジーを活かしたPT構築群が大きなカテゴリとして存在します。有名なものでは、カバドリ、バンガブ、バンドリ、ニョログドラ、キョウクレ、ユキトドなどが挙げられます。その中でカバドリを例に分類してみましょう。


『カバドリ』
 BW初期に対戦環境を席巻したPT構築群です。現在カバドリ構築の基本となっている構成はカバルドン、ドリュウズ、ラティオス、ハッサム、ナットレイ、ウルガモス、キノガッサ、カイリュー、スイクン、ブルンゲルの中からカバルドンとドリュウズを確定して残り4体を選択した形になります。それはカバルドンで砂天候を取り、ドリュウズのSを上げつつステルスロックやゴツゴツメットで定数ダメージを稼ぎながら欠伸でドリュウズの積みの起点を作ってドリュウズで崩すというプレイスタイルが一般的です。
  よってこのPT構築群は「崩しロジック」に分類される訳ですが、一般的な構成ではラティオスとハッサムのサイクルでダメージレース行う要素も含まれているためⅱとⅲの混合カテゴリと分類出来ます。
しかし、このPTにラッキーを採用した場合はカバルドンの回復も伴ってⅰの立ち回りが可能になります。そのため、カバドリだけでもⅰとⅱとⅲ全てに分類されるPT構築が存在することになります。
そういった理由から、ポケモンの構成を指定した分類ではそれぞれのポケモンの構成だけで分類するだけでは不十分であり、PT構築の詳細を多角的に検討しながら分類する必要があるのではないでしょうか。

そして、その構成に囚われない分類が必要となった切っ掛けとして、対面構築の変遷があります。


『対面構築』
 BW後期から環境のトップメタとなったPT構築群です。
 その強さは環境分析Ⅱで説明した通り、シングル63対戦の崩しロジックの基礎であり積みサイクル(最近は積みリレーという名称でも呼ばれています。)の崩し要素やスタンダードの構成も採用することで机上論上では第五世代のグッドスタッフと呼ぶに相応しいほどの強さを誇ります。
 しかし、そのプレイスタイルは過去と現在では異なっています。BW後期に流行ったボルトチェンジと蜻蛉返りでダメージを与えつつ、常に有利対面を作りながらサイクル戦で勝ち筋を得るスタンダード的な対面構築と現在のBW2期にメジャーとなったボルトロスなどの個々の対面性能を活かしながら1:1交換以上のアドバンテージを狙う積みサイクル的崩しから勝ち筋を得る対面構築の違いです。
 先日のTwitterでは、エースさん、くーるじーさん、響さんそれぞれの意見で対面構築をどう分類するかが議論されました。(私のTwitterのお気に入りにまとめてあります。)
 私は対面構築が初期だとエースさんのようにボルトチェンジと蜻蛉返りでサイクルを回すという定義で説明出来るのに対し、今の対面構築を構成だけで呼ぶと一種の「偽装積みサイクル」という呼び方をしなければなりません。
 そこで私はどちらも純正の対面構築であると認識した上で、それぞれに接頭語をつける分類を提示します。つまり、先述の大局的なカテゴリを使って『スタンダード対面構築』と『崩しロジック対面構築』と分岐させる案です。


 以上から、シングル63対戦のPT構築群分類ではポケモン構成だけで分類すると「偽装」という言葉を使う必要が出てきます。そして意図的に偽装したPT構築との違いで更に問題を複雑化させるためプレイスタイルからのPTコンセプト主体のラベルとポケモン構成での定義ラベルとを別々に用意すれば、よりPT構築の理解が捗ると考えられます。


2013年3月28日木曜日

【シングル】カバドリ Ⅰ:修正版

カバドリⅠのままでも十分強かったのですが、対ミラーなどで改善案が出来たので修正版を公開します。
このカバドリが現環境でのらみるーカバドリで私の出せる一つの完成形だと思いました。




 種族名 性格 持ち物 技1 技2 技3 技4 特性
 カバルドン 腕白 ゴツゴツメット 地震 欠伸 ステルスロック 吹き飛ばし 砂起こし
 ドリュウズ 意地っ張り 命の珠 地震 アイアンヘッド 岩雪崩 剣の舞 砂かき
 ラティオス 臆病 拘り眼鏡 流星群 竜の波動 波乗り トリック 浮遊
 ハッサム 意地っ張り オッカの実 バレットパンチ 蜻蛉返り ダブルアタック 寝言 テクニシャン
 キノガッサ 意地っ張り 気合の襷 マッハパンチ タネマシンガン ストーンエッジ キノコの胞子 テクニシャン
 スイクン 控えめ カゴのみ ハイドロポンプ 冷凍ビーム 瞑想 眠る プレッシャー


◯個別詳細

■カバルドン@ゴツゴツメット
性格 :わんぱく
実数値:215-132-158-*-119-67
技  :じしん/あくび/ステルスロック/ふきとばし

調整をラティオスの流星群耐えに変更。マンムーの氷柱針をちょうど5発耐え。
Dに振ったことで起点用カバとしての運用がしやすくなる。


■ドリュウズ@いのちのたま
性格 :いじっぱり
実数値:189-205-90-*-86-127
技  :じしん/アイアンヘッド/いわなだれ/つるぎのまい

こちらも変更点無し。強いて言えば、Aをもう少し減らしてBを上げてもいいかもしれない。
具体的には珠鉄拳ブシンのマッハパンチのダメージ乱数が変わるなど。


■ラティオス@こだわりメガネ
性格 :おくびょう
実数値:155-*-100-182-131-178
技  :りゅうせいぐん/りゅうのはどう/なみのり/トリック

草結びでも良かったのだが、ミラー意識でカバとドリュウズに強い一貫を取らせたかったのと対ヒードラン、グライオン意識で波乗りに戻した。
草結びがなくなると対バンギ、ヌオーの処理択が減るため、トリックを草結びに変えてみるのも一考の価値あり。


■ハッサム@オッカのみ
性格 :いじっぱり
実数値:169-198-120-*-111-85
技  :バレットパンチ/とんぼがえり/ダブルアタック/ねごと

対ミラーのラティオスや対ノオースタンなどでハッサムを安定して展開するためにオッカ持ちに変更。
耐久調整はラティオスの眼鏡流星群1.5発を乱数1つ切って耐え調整で、A198でもH155B104ガッサの身代わりは確定破壊出来るためオッカの場合はこの調整が理想か。


■キノガッサ@きあいのタスキ
性格 :いじっぱり
実数値:135-200-101-*-80-122
技  :マッハパンチ/タネマシンガン/ストーンエッジ/キノコのほうし

ガッサ対策が当たり前となっている対戦環境での使用を想定して、より汎用性の高い襷ガッサを採用。
これで対雨や対ウルガモスなどで更に動きやすくなった。


■スイクン@カゴのみ
性格 :ひかえめ
実数値:191-*-137-156-138-118
技  :ハイドロポンプ/れいとうビーム/めいそう/ねむる

対ニョロトノや対珠ハッサムを意識してSを準速ハッサム抜きに回した。